夏はキクラゲのような女になりたい
いちご狩り、みかん狩り、梨狩り、りんご狩り・・・と●●狩りの定番はフルーツ系。
採れたてをその場でほおばる楽しさもあって人気だ。
しかしながらさほど食べられなくなったのと、家でゆっくり食べるのが一番なお年頃になったため、●●狩りはほとんどいかなくなった。
とはいえ、定期的になんとなくやりたくなるのがシイタケ狩り。
原木しいたけ栽培を趣味としていたじいちゃんの影響で、ドリルで穴をあけた後の菌の打ち込み、そして収穫をよく手伝っていた。
菌の打ち込みは黒ひげ危機一髪のナイフをいれるような作業で楽しく、収穫時はシイタケの裏側のビラビラの手触りがなんともいえず心地よくずっとビラビラをさすっていた。
秋田にいたころは10月か11月に収穫していた記憶があるが、今は年がら年中収穫できる。
あ~なんか疲れたな~と思った時はシイタケに癒してもらうべく狩りにくる。
100g330円とかなりよいお値段だもんで、一つ大きいのを収穫してしまうともう330円。ぽきぽき気持ちよくとっているとあっという間に1000円を超えてしまうので注意が必要だ。
本日もしいたけちゃんに癒してもらうべ~とビニール片手にしいたけ小屋に入ると
「本日キクラゲ狩りができます」の張り紙。
キクラゲ狩り?!これまた初めての体験。毎回できるわけでなく次は1か月後というレア感もあってついつい手を出してしまった。
それにしても、大きくて立派。使い方が違うがこれぞわがままバディー。プルンプルンなのが見ているだけでわかる。
キクラゲってもっと小さくて薄かったような・・・と思いつつも早速一つ手に取ってみると、はじける弾力、指をキクラゲの上ですべらせるとぷるぷる感が伝わる。なによりひんやりしているのがたまらないのだ。
あ~ずっと触っていたい。と指先でぷにゅぷにゅしつつ、温かくなってくると新しいキクラゲに手を出し、これ全部食べるのか?というほど収穫してしまった。恐るべしキクラゲマジック。そしてお会計、2500円也。高すぎる。まあ、エステやマッサージにいったと思えば安いと気持ちを落ち着かせる。
家に帰って大量に収穫したキクラゲちゃんを冷水にいれ洗うと、収穫したときよりもさらにひんやり、ぷるんぷるんな手触りもやっぱり心地いい。なかなか手放せない。もう洗わなくていいのに、いつまでもしつこくさわりつづけていた。キクラゲが声を出せたなら
「もういい加減にしろよ。うぜ~よ」
と言っていたに違いないほど、触っていた。
夏はキクラゲのような女(←冷たくて触り心地がよく心地いい気分になる)になればモテまくるのにな~と意味不明なことを考えながらキクラゲときゅうりの酢の物を食べまくったのであった。