切ないうぐいす
梅に鶯なんて言葉もあるように、ホーホケキョを聞くと
「春だな~」
とほっこりした気持ちになる。ちなみに「春告げ鳥」といった異名もある。
本日のダーウィンが来たは「うぐいす」
ホーホケキョと鳴くのはうぐいすなのは知っていたが、さすがNHK。うぐいすに密着してありとあらゆることを教えてくれた。
まずあの美しい鳴き声は「オス」のみ。
動物の世界では女子を呼び集めるために、男子が美しい舞をしたり、フェロモンを出したり、美しく羽を着飾ったりするのに対して、女子はいたってシンプルなのが多い。
だからうぐいすも「ホーホケキョ」が男子だけと聞いて、
あ~うぐいす、あんたもねと思った。
うぐいすの場合は半径400mくらいを縄張りとして、その中でいくつかの女子を囲い、子を産ませる。縄張りを守るために鳴いたり、天敵がきたぞと女子に警戒させるためにも鳴くらしい。
山やちょっとした田舎にいったときに、ホーホケキョを聞くと、なんて雅なんでしょと思っていたが、最近、家の近くでもよくホーホケキョが聞こえてきていた。
うぐいすたちも天敵から身を守る緑が山になくなってきて里におりてきているのだとか。春にホーホケキョが家で聞こえるなんていいな~と思うも
「あんまり近くだとうるさくて仕方がない」
とじいさん。ということはわたしの近所にもうぐいすが巣をつくり、オスが縄張りを守るためにホーホケキョと鳴く拠点とされた家は毎日うるさいと思っているのだろうか。
うちはうぐいすにロックオンされなかったおかげでいい感じのボリュームでホーホケキョが聞こえている。
ちなみに「昔はうぐいすを鳴かせたこともある」
なんて文があって
1.今は見る影もないが、昔は全盛だったこともある
2.今はすっかり年をとったが、娘盛りの昔は華やかだったものだ
みたいな使い方もあると辞書。
このうぐいすの使い方はちょっと切ない。