知らなかった日本国民
この記事は順番が逆になってしまい、かわいいキッズ僧侶がいるお寺に行く前にアップするはずが、下書き保存のまま忘れてしまったので今更アップ。順番に読んでくださっている方、混乱させてしまい申し訳ない限り。(←熱烈な読者がいると思い込んで書いている)
未来のマインドフルネスシティを想像しつつ、今はまだ砂利がごろごろ転がるマナス川の上流に向かう。
こぎれいな橋が見えてくるとインド人観光客がありとあらゆるポーズをきめて写真をとっている。
「ここはなんか有名な橋なの?」
「どうだろ?カラフルなルンタがあるからフォトスポットなのかな」
といいつつ止まってくれた。
確かに経文がかかれたカラフルなルンタが川を渡すようにかけられている。が、こういった風景はどこでも見られるような気がする。
何がそんなに特別なんだろうかとウロウロしていると見慣れた国旗発見!
日本国民よりと書いているが、日本国民、知らなかったけど?まあ、そもそも日本は先進国のふりをして、ばんばん海外に寄付金をばらまいているから、国民が知る由もないのだが、ブータンにこんな支援しているとは・・・
ゲレプからティンプーに帰る道すがらも日本国民より~のボードはいたるところで見つけ、日本の寄付金がブータンの橋の事業を支えていることがわかる。
ということは、岸田さんがブータンにきたら、モディ―首相みたいに盛大に迎えられるのか?いや、インドの寄付額は相当上だろう。
車に戻りチュキに橋のことを聞いてみた。
「日本は農業技術を伝えてくれたのが一番有名なんだけど、最近では橋ね。ブータンの橋は、1980年以前に建設されたものが多くて老朽化が深刻な問題なうえ、工事車両が多く通ることで耐荷重の基準も満たしてないものが多くて架け替えが必要だったの。そこで資金提供してくれたのが日本。ありがたいわ」
ふむふむ、ブータンの事情はよくわかった。
しか~し、日本も1980年以前に建設された橋が今も現役で働いているんじゃ?しかも、昨今の立て続けの災害で橋が流され、早急な復旧が必要なのではないか?ひとさまに21億5,600万円の無償資金協力(←外務省報道発表で発見)をする余裕があるようには思えないのだが・・・
物価上昇に伴う賃上げ要求どころか、見積単価をあげるとしれっと仕事がこなくなるようなライター業をしている身としては、なかなか理解ができぬ資金協力。ちょっと話がそれたか。
せっかく旅行にきてブータンの友たちの歓迎を受けている今、そんなあさましいことは思ってはいけないと考え直し
「ブータンのインフラ整備に一役かっているようでうれしいよ」
と当たり障りのない返答をしたのだった。
いや、待て。今は役にたっているこの橋もあの壮大なマインドフルネスシティのおしゃれ橋ができたらいらなくなるのではないか?と一抹の不安がよぎる日本国民である。