白い布の正体
昨日までのブータン旅行記はこちら。
人類みな兄弟を地で行っているブータン人。
あとで聞いたところによると、空港スタッフのお兄さんは単なる顔見知りで、チュキの電話番号を知っていたわけではなく、友達に
「チュキって女性いたよな。お前連絡先知ってる?」
と連絡をし、その友達の友だちがチュキの友だちだったらしい。そこまでして連絡してくれたとは・・・ありがたい限りである。
抱きついたわたしに
「ゆき~ウェルカム~」
といってかけてくれた白い布。
これは、皇室の皆々さまがブータン訪問のときにかけられていたあの白い布?!
何これ?わたしも王族の一員か?!と聞くと
「いやいや、これは”カダル”といって、ブータンでは歓迎の意味をあらわすの」
「で、これはもらったらどうしたらいいの?」
「う~ん、持って帰ってしまっておくとか・・・うちは仏壇にかけるけど」
歓迎してもらってありがたいものの、その後の処理はどうしたものか。日本では仏壇にかける文化はないし、しまっておいたら忘れそうだし・・・というか絶賛断捨離中のいま、この白い布をどうしたらいいもんかという罰当たりなことを考えてしまった。
真っ白な心で受け取らねば!
ということで首に巻き巻きして車に乗り込み、空港スタッフの人との関係を聞いてたら、自宅に到着。
「ね、言ったでしょ。近いって。だから飛行機が近づいてくる音が聞こえたから準備してきたの」
「それじゃ、毎日うるさくないの?」
「週に2便しか飛んでないから気にならないけど?」
だから誰もいなかったのだ。今回はゲレプからヨンプラ空港に行く人はいなかったようで誰もいなかったが、搭乗客がいるときはどうするのだ?と聞いてみた。
「どうだったかな?そのまま乗っちゃったwww」
チケットがデジタルになって紙がなくなってきたものの、人もいなくなるとは・・・この国も日本同様性善説が信じられる世の中ということだろうか。
ちなみに客室乗務員はシートベルトや酸素マスクの説明はしていたが、シートベルト着用、かばんの置き場所、座席のリクライニングチェックなど一切なく離陸。
スナックを配り終わった後は乗客と楽し気に話していた。そんなアットホームなロイヤルブータン航空、かなり好きである。
お次はネパリーの巻。