ピントがあわないほどのえもいわれぬ匂い…
昨日までのブータン旅行記はこちら。
友達のお母さんと毎度書くのも読むのもどうかと思ったため、本日よりマミーと書かせていただく。
マミーとぶらぶらティンプー市内散策のラストは、王制百周年記念市場。と仰々しい名前なのだが、その名のとおり王制百周年を機にリニューアルした市場。
古くて薄暗くて、ただ単に屋根があるだけだった建物がこんな整然とした美しいマーケットに様変わり。
海外のこういった市場に行くときにいつも思うのだが、こうも同じものを売っている店が大量にあると正直、どこで買っていいかわからない。値段も書いてないし、どこで買っても一緒じゃないかと思う。
目につくのは真っ赤な唐辛子。まあ、これだけ唐辛子大好き文化の人たちだから唐辛子はなくてはならないスパイス。あらびき、粉など調理によってさまざま使い分けるという。
もちろんそのまんまの唐辛子もスタンバイ。でかい。京都の万願寺唐辛子並み。このまま煮込んで食べちゃうからな、ブータン人。
昨日の夜から食べまくっているドライミート。これは豚だったか?
苦手なチュゴもご覧のように大量に販売中。チュゴとはこちら↓
匂いはしないし、見た目は真っ白でかわいいのだが、なにせ味がないし、食べれば食べるほど気持ち悪くなるという代物。これが甘く感じるまでは1か月くらい滞在しないといけないと思われる。
野菜コーナー、乳製品コーナー、肉コーナーをぶらぶらしていると、
「日本人かね?」
とおばちゃんに声をかけられた。「そうです。日本人です」と答えると
「納豆あるよ。納豆は日本人が好きなんだろう。食べるかい?」
というではないか。
え?ブータンに納豆?!辛くないなら食べたい!とふたつ返事でトライ。
おばちゃんが持ってきたのが、草餅を放置しすぎてボロボロになっちゃったみたいな見た目のこちら。
あやしい、あやしすぎる。
おばちゃんがニコニコしながら葉っぱを広げていくと、何やら変な匂いがただよってきた。
完全にオープンになったときはもうなんとも表現できない、まさにえもいわれぬ匂いがぷ~んと辺り一帯にただよい、臭すぎて涙が出てきた。
ほれ、ほれと顔の前に出されたときはぶっ倒れそうになった。
それでも、なんとか中身を見ねばと思いつつ、カメラを向けた
臭すぎて、シャッター押すのが精一杯でピントが見事にあってない。それほど強烈な匂いを放っていた。
おばちゃん曰く、何か月も密閉して発酵させるのだとか。
納豆は発酵食品ではあるが、発酵の方法はあってるのだろうか。しかも、臭すぎてよく見えなかったが、中にコバエがいたようないなかったような・・・
せっかく開封の儀をしてくれたのだが匂いが強くなると、ウッとなるので食べるなんてもっての他。
おばちゃん、ほんとごめんなさいといってその場を去った。マミーに
「あの納豆食べてるの?」
と聞くと、ものすご~くいや~な顔をして
「おばちゃんの顔をみてもわかるかもしれないけど、南ブータンのほうで作られているもので、ティンプーあたりの人は食べないわ。食べないというより、無理ね」
と最後までいや~な顔をしていた。
この匂いを文章でお伝えできないのが悔しくてならない。
次は伝統橋の巻。