今と違うもう一人の自分に出会える

今と違うもう一人の自分・・・ドッペルゲンガー？と思われるかもだが、それとは違う自分に旅に出ると確実に会える。

毎日、仕事、家事をこなし、同じような毎日を淡々と過ごしていると、すべてに慣れきって楽といえば楽なのだが、ふとそんな慣れきってしまった自分ってどうなの？と思うことがある。

安全・安心だけれどもなんの代わり映えもない日々。平穏無事はありがたいことだし、居心地もいい。けれど、そんな日々に決して満足しているわけではない。話をしていて楽しいと思える人との出会い、見たことも聞いたこともない新たな体験・・・あの２０代の心躍るバックパッカー時代に思いをはせてしまう。

そんなときは急に旅に出たくなる。日常から離れたい、普段では見られないとっておきの景色が見たい、旅ならではの出会いがしたい・・・そんな他愛のない理由から旅に出かけたくなるのだが、年々腰が重くなっているのも事実。

日常とはかけ離れた高級リゾートで過ごすのもいいが、そこで生活をする人々の息遣いを感じながら、見知らぬ人の中に入り、いつもとは違うほっこりと豊かな気持ちになれる安息の時間。そこに身を置くことで忘れかけていた何かが見える予感がする。

旅先で何を思い、何を感じ、どう自分の中で咀嚼し、どう変化するのか。今いる自分とは確実に違う自分が現れ、その自分に出会った時また新しい何かが自分の中に芽生える。

だから私は旅に出る。そんな自分と出会うために。