日本人も必要 inチャンガンカ・ラカン
昨日までのブータン旅行記はこちら。
学校で巨大マニ車を回したもののやはり、寺院を回りながら回したい。
友達のお母さんにいうと、
「じゃ、チャンガンカ・ラカンにいきましょう。わたしも1週間に3回はいくのよ」
ティンプー市内にある利便性、歴史的建造物としての魅力などいろんな意味で行っておくべき寺院だそう。
小高い丘の上にあるためてくてく登っていく。石でキレイに舗装されているから歩きにくくはない。
「ここから行くと近いのよ」
とすたすた登っていくお母さん。途中、知り合いらしき人とゾンカ語で何やらしゃべりチャンガンカ・ラカン到着。
おじいちゃん、おあばあちゃんたちがくるくる回っているかと思いきや、誰もいない。どうやら天気が悪いからか境内の中でお祈りをしているらしい。
お母さんについてくるくる回し、マニ車が回るカラカラという音だけに集中し、ただただ回し続ける・・・と気持ちよく回っていたのに、あのオレンジの服をきた人が近寄ってきた。
お母さんとゾンカ語で何やらごにょごにょ。
「知らなかったんだけど、外国人は入場料必要なんだって。」
え?地球の歩き方2018~2019年には
と書いてるぞというと
「コロナ後から外国人観光客はみな入場料を払うことになりました」
とちょっと小太りのデスップさんに無表情でいわれた。
するとお母さんが
「ブータン人は無料なのよ。いつもお金払わずに入ってきたから近道できちゃったけど、入場料を払うところは別の道を降りて、また上ってこなくちゃいけないから今日はもうやめましょう」
ということで、マニ車も途中でやめて下山。お寺を一周せずに途中でやめてもいいものかと思ったが、1回回すことで功徳を得られるから1週しなくてもいいんだそうだ。
便利な宗教だ。
天気は悪いが、ティンプー市内を眺められる絶好のスポット。ゆっくりするのにちょうどいいイスもおいてあって、天気がよければずっと眺めていたいくらい。目の前には5000m級の山々。
ブータンにいる間に再訪しようと思っていたが、このあと寺巡りしすぎて結局行かずに終わった。
ちなみに入場料は500ニュルタム(約900円)となかなかのお値段。地球の歩き方にはほとんどの寺院が日本人は無料と書いているが、今は無料で入れる寺院や施設はないのでご注意を。
あと、ラカン(お寺)に行くときは入場料のほかに小銭の用意が必要。仏陀や、ブータンに仏教をもたらしたグルリン・ポチェ、ブータン建国の父シャプドゥンなどなど、いろんなお方が祀られており、それぞれにお祈りをして賽銭をするため10、20ニュルタム紙幣をたくさん持っていくといい。
細かい紙幣がなくても大丈夫。お皿の上に無造作に置かれた紙幣と両替できるからだ。人がお布施したお金を勝手に数えて両替するのはどうなんでしょ?と思うが、みんなやっていたので100ニュルタムをおいて80ニュルタムいただいてきたこともある。
日本よりも性善説が根付いているそれがブータンである。
お次は銀行での性善説のお話。