アウトレイジからVIVANTへ
永田町でのとある記者会見の帰り。目下、自民党総裁選中の党本部周辺はどうなってるやら?とぶらぶら歩く。警備関連の人はいるものの、ほかは特に騒がしい様子もなく静か。
それにしても日差しがささるな~と上を見上げると、アウトレイジ風と揶揄されたポスターがでかでかと掲げられていた。アウトレイジは知らないのだが、真ん中に真っ赤にかかれたTHE MATCHの赤がVIVANTに見える。しかも、アウトレイジといわれて慌てて作り直した新ポスターは、白地に赤でますますVIVANTにしかみえない。その新ポスターは党本部の1階にあるとニュースで見聞きしたが、外側は変えないのだろうか?
新コピーは「日本を、新しい未来へ。」といつだかも聞いたような?というシンプルすぎるもの。攻めたアウトレイジ風のほうが個人的にはよかった。時代は「誰」を求めるのか?といわれても過去の総裁がみな時代に求められたリーダーだったかどうか疑わしいが。
しかも、この大きさの違いはなんなのだ。安部氏が歴代最長総理ということで一番大きいというなら、次に大きく見える田中角栄氏は1000日に満たないはず。小泉氏もなかなか長かったが、伊藤博文氏ほどではないだろう。あ、佐藤栄作氏のほうが長かったような。
ということは人気順?誰の?国民?党員?だとしても誰が統計をとったのか?この大きさの違いはなんなの???とかなり長い間、眉間にしわをよせ、党本部の前でポスターをじ~~~っと眺めていたらさすがに警備中の警察官に、おまえこそなんなんだ?視線を浴びてしまった。
すみませぬ。くだらないことを考えておりました。
これ以上いると職務質問されそうなので、国会議事堂に向かって歩く。
強烈な日差しでぐったりしているのに、さらに追い打ちをかける微妙な匂い。
これはもしや秋の風物詩「ぎんなん」
銀杏といえば秋。11月上旬ころ、大阪の御堂筋沿いでは銀杏がごっそり落ちて来て、銀杏拾いをしている人もいれば、間違って踏んづけてしまってくっさい匂いを漂わせて歩いている人もいる。そして、この微妙な臭さはやはり銀杏だった。しかも豪快につぶされている。
銀杏は9月から11月ころといわれるが、この真夏並みの強烈な日差しを浴びながら秋を感じられるか!と怒りたくなった。そのうえ、暑いがために臭さに磨きがかかっている。
踏まないように下を向いて歩いていると、遠くから永田町に似合わないキッズの声。
議員会館から黄色いお帽子をかぶったキッズたちが出てきたところだった。都会の小学生の社会科見学は議員会館なのか。すごいな都会。小学生のときに、永田町やら国会議事堂をみたら、
「あたしも国のために働きたい!」
とか思ったのだろうか。コカ・コーラ工場見学にいってもコカ・コーラで働かなかったけど。
田舎でのびのび育ってよかったなと思っていたが、日本の中枢が見られる社会科見学ができる都会でも育ってみたかったなと思いながら国会議事堂をあとにする。
あ、今からでも遅くない?(笑)