小学生の私が仕掛けた、姉への『イタズラサプライズ』
幼い頃から、私は『サプライズ』が大好きだ。
私のいうサプライズは、母親へ服や基礎化粧品を突然贈ったり、彼が欲しがっていた漫画をしれっと本棚に置いたりする『プレゼント系』が多い。
しかし、ごくまれに『イタズラ系』のサプライズを行っていた。
その中でも強く印象に残っているのは、当時小学生の私が、中学生の姉に仕掛けた『あるドッキリ』である。
私が姉にしかけた、悪意に満ちたサプライズ
歳が3つ離れた姉とは、子供の頃よくケンカをしていた。
喧嘩の内容は書くほどにもないくだらない内容(子供あるある)だが、男きょうだいのような蹴り合いに発展することが多く、母親に怒られていたのを憶えている。
当時の姉のことは、嫌いではないが、かといって好きでもない。そんな心境だったと思う。
そんなある日。
私は姉に、『ドッキリ』を仕掛けてみたくなったのだ。
当時、私と姉は、机や2段ベッドがある子供部屋で寝起きをしていた。
夜はご飯を食べて順番にお風呂へ入り、リビングで少し過ごして、22時には子供部屋に向かう。
私はそのルーティンを活用した。
名付けて、『暗闇にゆらりと浮かぶ、満面の笑み』作戦だ!
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子供部屋には、停電した時に使う、大ぶりな懐中電灯が常備されていた。
顔がまだ小さい小学生の私の顔を下から照らすには、十分なサイズだ。
私は早めに家族へ就寝することを告げ、子供部屋へ向かった。
21時半くらいだっただろうか。絶妙なタイミングで寝に行った私に、家族の誰一人として違和感を覚えなかっただろう。
電気を点けずに部屋へ入り、怪しげな笑みを暗がりで練習しながら、姉が入ってくる時を今か今かと待ち構えた。
-そして、ついにその時がきた。
22時前、リビングから眠そうな声で「おやすみ」と親たちに告げる、姉の声が聞こえたのだ。
チャンスは、一度きり。
姉が部屋の戸を開ける前に照らしたら、廊下のあかりが部屋に差し込み、怖さが半減するかもしれない。
かといって遅めに行動に移すと、姉が部屋の電気を点けて、計画が台無しになる。
つまり、早くても遅くてもいけないのだ。
外の足音に神経を集中させ、姉が部屋へ一歩踏み入れる瞬間を狙った。
-戸が開き、姉が部屋へ入った瞬間。
私は胸に抱える懐中電灯のスイッチを入れて顔を照らし、練習した怪しげな笑みを浮かべてみせた!
私「(パチッ)(ニヤァ……!!)」
姉「ギャアアァァァァアアアァァ!!!!!」
姉はその場で尻餅をついた。そして、震え始めた。
声にならない笑いとともに、涙を流していたのだ。
姉は一通り笑って顔を真っ赤にしながら、「めっっっちゃくちゃ怖かった!」と叫んだ後、腰を抜かしたことを私に告げた。
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ーこうして、私のドッキリは大成功に終わった。
この出来事を今も姉が憶えているのか分からないので、今度会ったら聞いてみようと思う。
あの時の姉の顔は、今でも忘れられない。
あとがき
何年かぶりに、noteを更新してみました!
今もなおフォローして下さっている皆様、ありがとうございます。
自由に言葉を連ねるのは、やはり楽しいですね〜!
もちろんnoteだけではなく、仕事で書くのも好きなままです。
noteを更新していた当時は、ゲーム攻略のライターとしてSEO対策の記事をガシガシ書いていましたが…今はとても素敵な職場に転職し、今までで一番自分の理想に近いライティングができています。
といってもまだまだ慣れず、明らかに戦力外なので…。数をこなして慣れていこうと思います!
最近自分の写真を撮っていないので、去年彼に「この格好は早かった」と送った時の画像を。
最近の私のカメラロールはほとんど猫で埋め尽くされているので、今後はそちらを放出していこうかと思います。可愛さで悶絶させます。
書く練習にもなるので、noteもまたぼちぼち更新できるといいな…!