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こまったさんと、秋のひととき

「なつかしい〜!ママはこの本、大好きだったんだ。」

小5の娘が『こまったさんのシチュー』の本を借りてきて、小学生の頃の気持ちが蘇り、懐かしさで胸いっぱいになりました。

私も小5の頃、「こまったさんのお料理シリーズ」と「わかったさんのお菓子シリーズ」にハマって、図書室で本を借りては、家のこたつの中で読むのが至福の時でした。
わかったさんシリーズは母が全巻買ってくれて、何度も読んで、本のレシピを真似してクッキーを焼いたりしていました。

時を経て、娘たちにも同じ本との思い出ができるんだなぁと嬉しくなりました。

小学生の頃には読んでいなかった、作者の寺村輝夫さんのあとがきを、今回改めて読んでみました。

私はこまったさんの本を十冊書いてきました。その十種類のお料理は、みな、ごくありふれていて、しかもだれがつくっても失敗のないものばかりをとりあげたつもりです。いわばお料理の出発点です。
「こまったわ」と言って、あきらめてはいけません。
「こまった」ことをバネにして、やってみることです。
お料理はただ食べて身体の栄養になればいいというものではありません。
自分でもつくり、考えていくのが楽しいのです。楽しければ体だけでなく、心の栄養にもなります。(中略)
つくるおもしろさ、考える楽しさは、どこにも売っていません。あなた自身がやるよりほかないのです。
「こまった」ときには、いつも、こまったさんをよんで、いっしょに考えてみようではありませんか。

『こまったさんのシチュー』寺村輝夫作 引用

なんて素敵なメッセージ。

長女は今、自分でご飯を作る楽しさに目覚めています。

長女が作ってくれた栄養満点ごはん
読書感想カードは『こまったさんのスパゲッティ』


食べることは生きること。

美味しく楽しく食べることを大事にしていきたいです。

今日は一緒に読んでた小2の次女が、『こまったさんのグラタン』『こまったさんのサラダ』を借りてきました。

「ママが好きなのかりてきたよ。図書室で見つけて嬉しかった〜!」

その気持ちがとっても嬉しいです。

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