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『お弁当が美味しかった』
今日、娘が『お弁当が美味しかった』とラインを送ってきてくれた。ん?今日のお弁当は…と思い浮かべる。お弁当箱にご飯を敷いて、鶏ハム、ブロッコリー、キャロットラペ、小松菜の炒め煮、お醤油味の甘めの卵焼きを並べた、特に代わり映えのないお弁当だったのだが?
『お弁当が美味しかった』というメッセージは初めてなので、面食らったが、正直とても嬉しかった😊
私たちは北関東で暮らしていたが、娘が保育園卒業前の3月に原発事故が起きた。娘はそれから小学校に入学した。入学して半年は給食を食べていたが、給食の食材について「放射能汚染はされていない」、「心配ない」、「安全だ」と行政がデータを改ざんしたり、情報を隠蔽したりしていたことが分かったので、それ以降娘は私の作るお弁当になった。クラスのみんなが給食を食べている中で、ひとりだけ(もう1人くらいいたかもしれない)お弁当なのは、嫌な思いをするのではないかと気になったが、その当時からマイペースな娘は特に気にすることもなかったよう(この頃は、単に発語の遅いちょっと変わった女の子と周囲も私も思っていただけだった。)
小学2年の11月に岡山に転校。そこで何度か給食を食べた。が、放射能汚染が確認されている地域の食材が使われているかどうか、調べたりチェックするのは、気持ちを逆なでされてメンタル的に辛かったので、ここでもお弁当に切り替えた。
中学2年生に上がる時、大阪の北摂の中学校に転校したが、ここは給食がないのでみんなお弁当〜😆大手を振るって毎日お弁当を持たせた。「よかった〜」って、心底思った(私が😅)。
高校に入って、カフェテリアはあるものの、基本的にお弁当。
職業訓練校に通っている今もお弁当。
でもね、…ここを卒業したら4月から就職が決まっているのだが、そこではお弁当は禁止されている。食中毒が心配だとか。
思い返せば、約14年間、娘にお弁当を作ってきた。娘にお弁当を持たせてあげられるのも、あと30回くらい。
なんだか、さみしい。
もちろん、毎日お弁当を作るのは面倒な時もあったけれど、「はい、お弁当😊」って娘に渡す時、「応援してるよ!」「大好きだよ!」って言わないけれど、そんな気持ちを渡せているような…そんな感じがするわけで。
まあね、お弁当を作らなくなっても晩御飯は毎日食べるわけで(娘は、朝ご飯はあまり食べない)。
手帳持ちの娘が独り立ちするその日まで、心を込めてご飯を作ろう。…そんな日、来るのかしら?(笑)