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手帳持ちの娘の連休の過ごし方 3日目

日曜日。うっすら明るくなってきた朝、隣の部屋から「ミチコ〜!」「アキラさーん!」と聞こえてくる。2日前にドクターXの映画を見て感動してハマっている娘が、朝から携帯でドクターXの動画を見ているようだ。

8時に起きて、娘に声を掛ける。

私:お山にお野菜を買いに行くんじゃないの?
娘:うん。
私:行くなら起きないと、混むよ。
娘:うん。わかった。起きる。

すんなり起きて、着替える。ボーちゃんに「お山に行くよ♪」と声を掛けると嬉しくてクルクル回る。

3人で車に乗ってお山に向かう。私たちが言う『お山』とは、大阪の最北部にある能勢という地域を指す。大阪とは思えない山間部があり、そこに『くりの里』という道の駅がある。我が家から栗の里まで、車で40分くらいかかるのだが、季節を楽しめるし、新鮮なお野菜が美味しいので、たまに行く。今回は娘が「お山に行きたい」というので向かった。誘っても、「(くりの里で売っている)アイスが食べられないなら行かない」とかいう娘が何故今回行きたいのか不思議だった。娘の大好きな『なにわ男子』が流れる車中で、何故お山に行きたいのか尋ねたら、

「キムチ鍋に入れる野菜がほしい」とのこと。

ちゃんと目的があった(笑)。

くりの里は混んでいた。目的の野菜(白菜)や人参、ネギ、小松菜、大根葉がワサワサしている大根と赤大根を購入。

その後、ボーちゃんお楽しみの、お山のお散歩を楽しむ😊

すっかり晩秋

一度家に戻り、お野菜とポーちゃんを置いて、玄米を積んで再度出発。

イオンに行ってDVDをチェックする娘。小一時間いろいろ見たが、結局買わず。何故買わないのか聞いたら、お正月に年下のいとこにお年玉をあげるからだという。

娘は障害者雇用を目指す職業訓練校に通っているのだが、この1年間はわずかながらもお給料みたいなものと交通費が出る。そこからお年玉をだす算段らしい。私は、いとこにお年玉をあげるという発想がなかったので驚いたが、「お年玉をあげたい」と思う娘の優しさが嬉しかった。

その後、サービス券があったお店でかつサンドを購入し、お米を精米して帰宅。お昼にかつサンドを食べたが、「足りない」と娘。それならピザでも作ったらと促すと、クックパッドを見ながら強力粉やドライイーストなどを用意しだした。レシピを見ながら「2倍作っていい?」と聞いてくる。よほどお腹が空いているのだろう。「いいよ」というと、レシピを見ながらひとつづつ計算機で計算。砂糖20g×2という簡単な計算も計算機でする。一言言いたくなるが、見守る。材料をボウルに入れてこねる。しつこい性格がさいわいしてよくこねてくれる(笑)。炬燵に入れて発酵。その間、娘はまた、ドクターXの動画を見ている。私は先程くりの里で買ってたお野菜を煮たり、お漬物にしたりして、自分の世界に入って、無視。

夕方5時近くなって、ピザパーティーをはじめる。生地を丸めて伸ばし、ベーコンやシーチキン、お手製のチャーシューや鶏ハム、玉ねぎ、トマト、チーズを乗せて焼いていく。はじめは私が作っていたが、後半は娘に作ってもらう。すると、自分の好きな具材を遠慮なく山盛り乗せていく。例えば、チャーシューの上に鶏ハムを乗せて、その上にシーチキンを乗せる。その上に玉ねぎとチーズを乗せるものだから、モリモリなピザになる。娘は嬉しそうにそれをオーブンに入れる。焼き上がると、四等分しておいしそーにほおばる。おなかがいっぱいになってきた私も一切れいただいたが、ボリューミーで確かにおいしい😋。「あなたが作ったピザのほうがおいしいね」というと、「うん♪」と嬉しそう。

お腹いっぱいになった娘は、またドクターXの動画を見ている。

私はだんだん、ドクターXに酔いそうになってくる。


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