翻訳記事: 私がシリコンバレーで3000万円の年収オファーをどうやって獲得したのか
2018年のある時期、時間にすると一週間くらいの間に Google、Facebook、Amazon、Apple、LinkedIn、Yelp からソフトウェアエンジニアとして働くオファーを受けることができました。ここでは、私がこれらの会社と、どのように年収交渉をしたかを紹介します。
長い面接の苦労もあとわずかです。大手ハイテク企業の面接につきもののストレスからもほぼ解放されたことでしょう。最終的に「契約します」というメールを送ることを、実際に想像していることでしょう。
しかし、まだそこまでには至っていません。
最後のハードルである「オファー交渉」をクリアしなければならないのです。
面接はできても、交渉をまとめることができるでしょうか?
昨年末(2018年)、私は6日間でシリコンバレーのトップ企業6社の面接を受け、6社のオファー獲得に漕ぎ着けました。その後、それまでの努力を無駄にしないための最後の仕事がありました。ここでは、私の掲げた原則、守ったルール、そして当初のオファーより、年間10万ドル高いオファーを交渉するために行ったことを紹介します。
前提条件
まず、いくつかの前提を説明します。
ここで書かれていることが必ずしもあなたの経験と一致するとは限らない: 私が体験したことのすべてを簡単に再現できるとは限りません。この記事は、年収交渉を経験したことのない人が心に留めておくべきアドバイスになればと思い、私はここに経験談を提示しています。
複数のオファーを持っている必要がある: これは2つでもよいし、10つでもよいのですが、2つ以上のオファーを同時にもっている必要があります。私はかつて十分な交渉材料を持たない多くの友人の代理として交渉したことがありますが、ここではそのようなシナリオについては取り上げません。
交渉を恐れてはいけない: Googleの面接の前夜、私はホテルで他の候補者と話をしました。彼の戦略は、オファーを受ける可能性を高めるために、低姿勢に振る舞うことでした。それは私が採った方法ではなく、私が薦める方法でもなく、また私が受け入れるつもりもない方法です。常に、自分が何を得られるのか確認する姿勢を持つべきでしょう。
”闇の交渉術” を実践してはいけない: 嘘をつくことで交渉ができるのは確かです。道徳的な観点からはともかく、現実的な観点からすると、嘘がバレてもどうにもなりません。
オファーを反故にしてはいけない: もしそうしていれば、最終的に交わしたオファーからもう少しは搾り取れたでしょうか?そうかもしれません。しかし、オファーを受けておいて、後でそれを拒否するのは気が進みません。他の候補者もやっているだろうし、それによってバレーから追放されるわけでもないでしょう。ですが、私はそれをやりたいとは思いません。
値段さえ折り合えば、どこの会社でも構わないと思っている: 個人的にどの会社が良いかというランキングは確かにありましたが、どの会社にも行く可能性はありました。年収交渉の材料にするためだけに受けた企業はありませんでした。
交渉した企業は匿名化、数字も仮の数字である: この記事の目的は「競合するオファーがあった場合、どれくらい提示されるのか」ということに答えることではありません。どこから始めればいいのかわからない人たちのために、「どうすれば、もっと高い報酬を丁寧に要求できるか」ということに答えることです。各オファーの提示する報酬総額は正確です(5%以内)。
重要なことなのでもう一度: この記事では、私の個人的な経験と交渉時の会話の例をいくつか挙げています。何十年もかけて培った経験や、非常に詳細な情報を提供するものではありません。本記事の最後で、そのようなタイプの読み物に向いた記事をいくつかご紹介します。
面接後の流れ
オファー前
おめでとうございます!複数の面接機会を獲得して、きっと緊張していることでしょう。ただ運が良かっただけだと自分に言い聞かせているかもしれません。それか、惨敗するかもしれないと思っているのではないでしょうか。最後に考えるべきは、リクルーターと数字についてどう話すかです。
安心して下さい。皆が経験する道です 🙂
緊張するのは理解できます。でも、将来の自分の足を引っ張らないようにしたいものです。とにかく、この時点で押さえておくべきことはほんの少ししかありません。
まず、最初のアドバイスとしては、このプロセスを敵対的な会話だと思わないことです。
私は、このプロセスを非常に冷ややかなものと捉えている人たちをたくさん見てきました。つまり、私たち vs リクルーター、それぞれが対立するものだと考えているのです。
あなたは企業から最大限の金額を引き出そうとし、企業はあなたから最大限の価値をだまし取ろうとする。そうではありませんか?
しかし、その考え方は違います。時にはそうかもしれませんが、そのような考え方は健全な交渉の局面には向きません。私はリクルーターと非常に良い関係を築き、最終的にはそれが功を奏しました。もしかしたら、私がもっと積極的だったり、嘘をついたりしたら、もっとうまくいったかもしれません。そのような "たられば" の話がどのような結果をもたらしたのか、知る由もありません。しかし、私が全く後悔していないことは確かです。あの頃のリクルーターには、またすぐにでも連絡を入れて採用プロセスを再開させられる自信があります。リクルーターの方々も人間ですからね 😅 丁寧に接しましょう。
次に、他でも面接を受けていることをプロセスを通じて明示的に伝えましょう。似たオファーが似た会社からあり、選択肢があるということは非常に重要です。かつて私は、あるひどいオファーに対処しなければならなかったことがあります。その会社は締め切りを伸ばすことを拒んだので、私は辞退することになりました。つまり、交渉材料を失うことになったのです。もし関係者全員に自分の状況を周知していなかったら、さらに多くのものを失っていたかもしれません。
面接先を開示するかどうかは、あなた次第です。受けている先を伝えることで強い印象を与えられると思うなら、開示しても良いかもしれません。いずれにせよ、面接を受けていることに誇りを持つべきであると肝に銘じてください。Google のような会社を受けているという可能性を排除しない方が、より交渉を有利に運べる可能性はあるかもしれません。私のリクルーターは、私の質問をとても尊重してくれました。雇用主は、あなたがどこに応募し、入社するかはあなたが決めることであり、あなたがその会社に行きたいと決めた時だけ話を進めることができる、ということを理解しています。とはいえ、他社からのオファーを受け入れる可能性があるという事実は、応募してからオファーを獲得するときまで素晴らしい交渉の材料となります。
最初のオファー
さて、ここからはついにオファーの具体的な内容を聞くことになります 😱
リクルーターは皆、電話で結果を伝えてきました。ほぼすべての電話が同じパターンでかかってきました。
何を読んでも、希望する給与のレンジを伝えるな、というアドバイスがほとんどです。私もそれにほぼ同意見ですが、時には伝えることが意味を持つこともあります。そのためには、ある程度の経験と報酬体系に精通する必要があります。私は1社か2社にしか最初の数字を出しませんでしたが、それは、その会社が他のオファーよりも年間5万ドルほど低い金額であることを十分に知っていたからです。
高額のオファーを出す会社には決してレンジを与えてはいけません。しかし、既にもらった他のオファーに及ばないことが分かっている場合、リクルーターと何度もやり取りをするのは無駄です。リクルーターは、新しいオファー内容を何度も書き直したり、メールのやり取りをしたくはないでしょう。もし金額が近づく見込みが無いのであれば、どの程度のレンジからスタートするのかを教えてあげましょう。競争力のないオファーを待って時間を浪費することは、誰にとっても有利ではありません。
とはいえ、予算が無限にある会社を相手にするのであれば、賢く行動する必要があります。Levels.fyi は、一般的なオファー内容を知る上で最高のリソースです(Glassdoorよりはるかに優れています)。上を目指してチャレンジし、トップオファーを受けられないと決して思い込まないことです。状況をよく見て、それに柔軟に対応するようにしましょう。私は、最終的に自分で思っていたよりも遥かに高い年収を獲得することができました。その理由の多くは、「最高値」というものに精神的に固執しなかったことにあります👍
決して "ガツガツ" した感じを出してはいけません。たとえオファーを受け入れる決心があったとしても、冷静さを失わないようにしましょう。電話で話をするのは難しいことです。特に、あなたが期待していた以上のオファーだった場合、おそらく冷静ではいられないでしょう。どんな時も、どんな案件でも、情報が手に入ってからしばらく考えるようにしましょう。
すべての企業から返事が来るまではオファーを受けない、とはっきり伝えましょう。私の経験では、リクルーターは理解を示してくれました。面接を受けた企業のうち、どの企業にも行きたいとはっきり伝えました。確かにその過程で憧れの会社はありましたが、それは自分以外の人には関係の無いことです 🙂
どのような場面で実際にどのようなことを言えばいいのか、実例はありません。ここでは、私にとってどのように理解したかをご紹介します。何から始めたらいいかわからない方の参考になるはずです。ただ、これをそのまま真似しないでください(それは少し変ですし、不自然なので)。敬意を払い、交渉に応じる姿勢を保つには、このようなことを言えばいいという例のようなものだと考えて下さい。頂いたオファーが、あなたがサインするかもしれないものだと仮定しましょう(つまり、あなたがそのオファーに満足しているということ、ですね)。
上記のように、リクルーターに対して検討中であることを伝えつつ、あなたを驚かせるほどのものではないことを伝えます。敬意を払いつつも、毅然とした態度で向き合いましょう。これは、話し合いがどのように行われるべきか、という示すをつける意味もあります。
必要以上に情報を与えず、攻撃的にならず、意味がなければ数字も出さないでください。すべて誠実な内容であることを心がけていれば、嘘をついていると指摘されることを心配する必要はありません。本質的には、リクルーターとの良好な関係を維持し、すべてのオファー内容が決まるまでは、細かいことに触れないようにすることです。ここが楽しいところなのです!
カウンターオファー
さて、検討中のすべての企業から提示金額が出そろったところで、カウンターオファーを考えていきます。私がカウンターオファーをするときは、明確な数字は示さず、範囲を示しました。私は、最後の最後まで明確な数字に固執することが好きではありません。
これにはいくつかの理由があります。
具体的な数字を出すことに違和感を感じていました。なぜ、12万ドルは許容範囲内なのに、11万9000ドルは低いのでしょうか?むしろ、「12万ドルと14万ドルくらいの間」と提示するほうが良いでしょう。また、少しぐらい伏せておいた方が、企業がより高い数値を提示する余地も出てきます。ただし、企業側から数字を提示されたら、何を求めているのかをもっと明確にする必要があります。
明確な数字を出すということは、それが「絶対」であることを意味します。もし企業が「あなたの数字」を提示すれば、それ以外のオファーがない限り、あなたはさらなる交渉の機会を失うことになります。企業があなたの提示した金額の上限を提示した場合、あなたの提示した金額を上回る可能性があることを念頭に置いてください。5,000ドルのレンジを提示した場合、企業があなたの要求に応え、オファーにサインすることを期待してきても、驚かないでください。
リクルーターには多くの裁量権があるため、上記のような表現に異議を唱える人もいるかもしれません。ある数字を提示して、それに合わせてもらい、さらに上を求めることはいつだってできます。それを否定するつもりはありません。しかし、リクルーターと良好な関係を保つことは、私の交渉中の目標であり、最終的にはそれがとても良い結果につながったのです。
私の最初のカウンターオファーは、次のようなものでした(ここではあえて適当な数字を例として使っていて、いくつかの例を示しています)。
このように、言外に明確な数字を示さずとも、リクルーターにとって有用な情報がたくさんあるのです。FooCorp は、他のオファーを超えるためには基本給を12万ドルにする必要があることを伝えられました。Bar, Inc. は、あなたにとって株式報酬が重要であることを知りました。また、株式報酬は、企業がより積極的に動く傾向があるものでもあります。あなたは今、より良いオファーを得るために2つの企業と交渉を進めていますが、両者はお互いに話をしていません。この一連の流れは、ほぼこうであるべきだと思います。
他社の対抗策が出た時点で、一度確立したレンジを変更することに意味があるのです。私の場合は、次のような話になりました。
上記のような会話例を何度も繰り返しましたが、どれも似たようなものでした。
彼らはいつも、数字を上げることに非常に疑問を抱いているようでした。彼らはいつも、それ以上は出せない金額だと言っていました。
彼らはいつも、会社の使命や文化が報酬の差を埋め合わせるものであることを説明してきました。
しかしほとんどの場合、彼らは金額を上げてきました。
ある時は別のオファーと同額を提示しました。もちろん、そうでない場合もあります。彼らが別のオファーの金額近くまで譲歩してきたとき、あなたは決断を迫られることになります。常に、より高値を交渉してみる必要があります。
出揃ったオファー
オファー額について非常に多くのフォードバックがあったので、紹介したいと思います。ここからどのくらいの情報を得られるか分かりませんが、とりあえず載せておきます。出来る限りのヒントを盛り込んでおきます。
明確な数字を開示する前に、すべての会社から大まかな数字を提示されました。ここに紹介しているのはランダムに匿名化したものです。形式は、基本給+ボーナス/4年分の株式報酬/入社ボーナスです。
Alpha: 180k / 150k / 0k (218k/年)
Bravo: 180k / 200k / 30k (238k/年)
Charlie: 140k / 180k / 30k (193k/年)
Delta: 160k / 220k / 50k (228k/年)
Echo: 160k / 200k / 30k (218k/年)
Foxtrot: 165k / 210k / 30k (225k/年)
お互いのオファーを見なくても、ほとんどの数字が一致していて、なかなか面白いなと思いました。これが相場なんだろうな......とか。
ともあれ、すべてのオファーが出揃ったところで、絶え間ないコミュニケーションをする段階にやってきました。まずは、一番悪いと思うオファーに電話をして、最も良いオファーの数字を伝え、その差をできるだけ縮めるようにお願いしました。その数字が動いたら、さらに多くの会社と話をしました。私は通常、リクルーターと毎日または隔日でアップデートの電話を行い、その内容は次のようなものでした。
Alpha 社は交渉を拒否し、締め切りを伸ばすことも拒否したため、すぐに候補から外れました。
全員が数字を調整すると、こんな感じになりました。
Bravo: 180k / 220k / 75k (254k/年; +16k)
Charlie: 140k / 200k / 30k (198k/年; +5k)
Delta: 160k / 220k / 50k (228k/年; 動きなし)
Echo: 160k / 250k / 30k (230k/年; +12k)
Foxtrot: 180k / 240k / 30k (248k/年; +18k)
これが繰り返されることになります。私の目的は、物事が自分の望む方向に進むようになったらオファーを絞り込むことです。6社を同時に相手するのは、とても大変なことでした。また、いくつかの企業には克服できないギャップがあることも明らかになりつつありました。
社風や特典・福利厚生について考える時間も増えたので、特定の企業がレースから脱落するようになりました。最終的なオファーにサインするまでは、正式にオファーを拒否することはありませんでしたが、心の中では何社か見切りをつけて、交渉をやめました。そして、あと数日で決めるようお願いしました。
リクルーターは常に「これ以上は上げられない」と言い続けていましたが、他のオファーと戦っているという状況であるため、必然的に何度も上がっていきました。もちろんどこかに上限はあるでしょうが、これ以上上げられないと言い続けて(リクルーターが「あなたには経験がないでしょう」と言いつつ)、その後普通に 10% 上げるというのは、最初はほとんど嘘をついていたということになります。ビジネスにはつきものだと思います 🤷️
更なる交渉の末、3つに絞られました。
Bravo: 180k / 250k / 75k (261k/年; 初回提示に対し +23k/年)
Delta: 170k / 250k / 50k (245k/年; 初回提示に対し +17k/年)
Foxtrot: 180k / 250k / 50k (248k/年; 初回提示に対し +18k/年)
この時点で交渉は1週間半続いており、さらにその前には数ヶ月の面接と事前準備がありました。さすがに疲れてきて、もう終わりにしようかと思ってきました。製品、文化、給与、特典、福利厚生、評判などを総合的に判断して、Bravo か Delta のどちらかだと決めていました。
Delta は最終的な数字を提示し、それで決めてくれるよう要求してきました。また、私の考えている最終的な数字を提示するよう、非常にしつこく要求してきました。
私は、数時間待ってくれと言い、Bravo のリクルーターに電話しました。
Bravo には Delta よりも素晴らしいものがたくさんあることを説明しましたが、Delta は、話を進めたいから口頭で数字を約束してほしいということを説明してきました。
私は Bravo か Delta のどちらかで働くつもりでした。両社は同じような条件を提示していましたが、最後の交渉で Delta がどこまで迫れるか、私には分かりませんでした。それから、この交渉がゲーム化してしまうことにも気が引けました。
交渉の最後には、必ず最後の一声があります。これまで積み上げてきたものを、最も強力な一撃として放つことができるのです。
私にとっては、この時がその瞬間でした。そのときが来たのです。
私は Bravo に、年間 5,000 ドル程度のわずかな株式報酬をアップしてくれるよう頼みました(今にして思えば、とても小さな頼みですが...)。私は、もし彼らがそうしてくれるなら、私はサインし心残りはないと伝えました。彼は、また連絡しますと言い、何とかできると自信があるようでした。
最終的なオファーがいくらになったか
Bravo のリクルーターからメールが来て、新しい提案をするので電話で確認したいと言われました。私はこの時点で、もし彼らが私の要求(180k / 270k / 70k, 総額 265k)を満たせば、その場でサインすることを決めていました。私はこの最後の交渉について、熟考しました。
以上です。ここには脚色はありません。当初の希望額は年収26万5,000ドルでしたが、最終的には30万ドル前後を提示されました。このような結果が、リクルーターと築き上げた信用によるものなのか、それとも私が離反することを懸念してのことなのかはわかりません。それが何であれ、私はこれでいいのです 😁
どんな学びがあったか
一連のプロセスからどのような学びがあったかまとめていこうと思います。
🤑 複数のオファーをもらいましょう。もちろん、言うは易し、行うは難しですが、たとえそれがすごくストレスだったとしても、それは確実に報われるのです。面接はある意味で賭けでもあるため、とても大変なことです。しかし、新しい仕事を得たいのであれば、一つにすべてを賭けずに、少なくとも2つのオファーを得るためにできることをしましょう。
🙊 嘘をつかないでください。交渉の中で他のオファーの証拠を提出するようには言われませんでしたが、私の友人の中には求められた人もいます。特に候補者のプロフィールが色々な会社に保存されている場合、嘘をつくのは得策ではありません。あなたを落とした会社に入れるよう、頑張ってください。
🤗 優しさと尊敬の念を持ちましょう。リクルーターの方々も人間です。あなたが理想の会社に入るための道しるべとなる人たちでもあるのです。おだてる必要はありませんが、親切にしましょう。そして、彼らがあなたを助けてくれるようにしましょう。あなたは互いに対立する哲学を持っているかもしれませんが、最終的に欲しいものは同じです ー それは、その企業との契約にサインすることです。
🗣 (選択的に)コミュニケーションをとりましょう。自分のタイムラインや他社を待っている場合など、誰に対しても明確に伝えましょう。人々の輪を大切にしましょう。私たちはリクルーターから無視されるのを嫌いますし、リクルーターも私たちから無視されるのを嫌うと思います。他のオファーにサインしたのか、そのオファーはもう考えていないのか、知らせてあげましょう。他社からオファーがあった場合はその旨を伝え、もしそれがあなたのケースに役立つと思うのであれば名前を教えてあげましょう。
👎(意味のある場合を除き)最低額を提示しないことです。企業が提示したであろう金額よりも低い金額を提示することは避けたいものですが、誰かの時間を無駄にすることも避けたいものです。最初に競争力がないと分かっている場合は、他社のレンジを知らせておきましょう。彼らがダメなのであれば、終わりです。実際に行く会社と話をする方が、時間を有効に使えます。
🌠 上を目指しましょう。当たり前ですが、私の目標は総額18万ドル程度の報酬を得ることでした。その数値は、私が今の仕事を辞めた時の年収でした。結局、それよりも50%以上高い金額を手にすることができました。正直、経験年数2年の人間には無理だと思いました。自分の頭の中で「これくらいだろう」と限界を決めてしまうと、交渉の意欲が削がれてしまうので、注意しましょう。
🚫 別のオファーにサインするまでは、オファーを拒否しないようにしましょう。交渉では何が起こるかわからないです。自分には到底そのオファーにサインするつもりがないのに、相手の決断をうやむやにしたくはないでしょう。しかし、たとえ競争力のないオファーであっても、他社がオファーを引っ込めたら、あなたはその競争力のないオファーにサインしないといけません。選択肢を広げておくのです。あなたはそれを獲得したのですから。
🤔 よく考えて、オファーを絞り込みましょう。交渉の過程で「ベスト」と思える1つか2つのオファーに収束していくでしょう。その際、意味のあるオファーに時間を集中させ、そうでないオファーに無駄な労力を使わないようにしましょう。
🤦🏻 おまけ:チームに興味がないとは言わないようにしましょう。会社にあまり興味がないと言って、より大きな報酬を求める「交渉」をしている人を見たことがあります。これは災いの元凶のように聞こえます。なぜその会社で働きたくないと言うのでしょうか?新しい切り口を見つけましょう。
🎉 上記のすべてがうまくいきました。私がサインした最終的なオファーは、年間報酬総額が30万ドル(4年間で、変動する年間ボーナスを含み、サインボーナスと転居費用を含めた額)程度でした。22万5000ドルから交渉し、33%増となりました。
まとめ
前回の投稿後、主に3つの質問を目にしました。
どのように交渉したのか?
いくら提示されたのか?
どのオファーを受けたか?
3つのうち2つはここで答えました。残りの部分は、あなたにもわかるでしょう。この記事では、会社のための宣伝よりも、価値を提供したいと思っていました。私はここで、私が自分の人生に対して下した決断に焦点を当てたくはありません。むしろ、他の人たちがより良い決断をしてほしいと願っています。
また、もっと深く、あまり逸話のない記事もあるので、ぜひ読んでみてください。この伝説的な記事として、Patrick McKenzie さんによって書かれた記事があります。そしてもう一人は Haseeb Qureshi さんです。ここに掲載されているのは、私の個人的な考えをまとめたものです(そして、数字に関していただいたご質問にもお答えしています)。
楽しい交渉を 😊
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?