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北海道ツーリング7日目

 網走を出発し、世界遺産知床へ向かう。左手にはオホーツク海、右手に網走国定公園の濤沸湖(とうふつこ)を見ながら走る道は最高に気持ちがいい。
 斜里町にある「天に続く道」は、まるで空に登っていくかのような果てしなく続く、全長約18kmの直線道路だ。9月下旬~10月上旬の頃には道のど真ん中に夕陽が沈むというこの道。北海道に来たら1度は訪れてほしい。

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 次に向かうはオシンコシンの滝。国道334号線沿いにあり、駐車スペースも広い。斜里町のチャラッセナイ川の河口付近にある滝で、標高は70メートル。落差は50メートル。日本の滝百選の一つだ。
 名前の由来は「川下にエゾマツが群生するところ」を意味する「オ・シュンク・ウシ」から転じたと言われている。

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 知床半島に入り、知床連山を背景に原生林の中にある神秘的な湖「知床5湖」へ向かう。多くの野生動物の生息地で、ヒグマの爪痕やクマゲラの食痕など、大自然を実感できる場所だ。
 高架木道が整備されており、シーズンを通して自由に散策することができるが、高架木道から見ることができるのは第1の湖。その他は、遊歩道を使ってレクチャーを受けた人のみ行くことができる。また、ヒグマの目撃情報によっては遊歩道ツアーは中止になることもあるので要注意。

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 知床にはカムイワッカ湯の滝というのもある。ここは流れてくる滝は全てお湯。まさに秘湯だ。酸性の強い温水なので、お肌の弱い方はご注意を。また、知床全域はヒグマの生息地。カムイワッカの滝周辺もいつヒグマと遭遇するか分からないので、一人でいく事は避けて、シャトルバスなどを利用するの事をおすすめする。

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   知床周遊道路を走ろうとしたが、生憎の悪天候のため引き返して弟子屈(てしかが)へ向かう。
 摩周湖の近くにある「神の子池」は、摩周湖からの地下水が湧き出ている森の中にある池だ。摩周湖の(摩周湖=カムイトー=神の湖)伏流水からできているという言い伝えから「神の子」と呼ばれている。
 1日に12,000t湧き出る伏流水で、水深5メートル、周囲220メートルの小さな池だが、澄んだ水で底まで綺麗に見える。水温が年間を通して8℃と低いため、倒木が青い水の中で腐らず化石のようになっている。なんとも神秘的で美しい池だ。

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 神の子池を後にし、硫黄山に向かった。
 アイヌ語で「アトサヌプリ」、裸の山とよばれる硫黄山の山肌からは、噴煙がそこかしこから上がり、硫黄の匂いが立ち込める。噴気孔のすぐ近くまで行くことができ、黄色い硫黄の結晶を間近で見ることができる。
 かつては硫黄の採掘で栄えた山。当時硫黄は、マッチや火薬の原料として使われていたため、当時ほぼ未開の地だった弟子屈の産業が急速に発展していったのだ。
 明治から続いていた硫黄採掘の歴史は昭和38年に幕を下ろしたが、その後阿寒摩周国立公園に指定されたことによって、観光名所として多くの人が訪れる場所となった。
 近くの川湯温泉の源泉として発展を支えている。

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 硫黄山から屈斜路湖(くっしゃろこ)に向かい、本日の宿「屈斜路湖プリンスホテル」に宿泊。
 全室レイクビューの屈斜路湖プリンスホテル。謎の未確認生物クッシーの観察にはもってこいのお宿だ。
 前日に予約を入れたので、「前日割」でかなりお得に宿泊することができた。

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