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北海道ツーリング4日目

 留萌を出発し、目指すは最北端宗谷岬だ。
まず向かったのは、NHK朝の連続テレビ小説「すずらん」の舞台となった明日萌駅(正式名称は恵比島駅)。
 留萌本線の恵比島駅がロケ地に選ばれたのは、昭和初期の駅前の雰囲気が残っていたからだという。実際の駅舎の隣には、昭和初期にタイムスリップしたかのように残るドラマセットがそのままにあり、駅前にある旅館はロケのために建てられたものではなく、旧黒瀬旅館を利用したもの。現在中に入ることができるのかは早朝だったため確認できなかったが、旅館横にあるトイレは使うことができる。とても綺麗なトイレだ。
 かつては昭和炭鉱からの石炭を運ぶ鉄道だった留萌鉄道。当時沿線には2万人を超える人が住んでいて、とても賑やかな町だったことが伺える。今ではひっそりとした駅になってしまったが、昭和の雰囲気を楽しめる場所としておすすめだ。

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 恵比島駅を出発し、一路オロロンラインをひた走る。ひたすら続く絶景は長距離の移動も苦にならないほどだ。
 途中にある道の駅「おびら鰊番屋」は旧花田家番屋の横にあり、国指定の重要文化財となっている。鰊漁家花田伝作氏によって建築されたこの番屋は、漁夫の他外船大工、鍛冶職、屋根職、曲師等総勢200人前後の人を収容していたもので、その空間を生み出している木材は、すべて地元【大椴】の山より切り出し、三半船で海上を運び、木挽きの手によって製材されたものだという。休憩のついでに見学もできるので必見だ。

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 次に向かうはオロロンラインといえば風車。サロベツ原野にあるオトンルイ風力発電所だ。高さ100メートルの風車が28基、およそ3.1kmにわたって一直線に連なっている。サロベツ原野パーキングからは、風車郡と晴れていれば利尻富士を見ることができる。
 この絶景は、2023年に建て替えが予定されているようなので、見ることができるのもあとわずかかもしれない。

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 宗谷岬まではあと少し。最北端の前に必ず寄りたい場所がある。そこは「白い貝殻の道」と呼ばれる場所だ。
 宗谷岬南部に広がる宗谷丘陵にその場所はある。真っ白な輝くような道の正体は、道に敷き詰められた貝殻なのだ。
 稚内の名産である帆立貝。その生産工場で廃棄物となってしまった貝殻をきれいに洗浄し道に撒くことでこの絶景ができたのだ。
 ゴミを再利用した道は、驚くほどきれいな景色となり、雄大な日本海を一望することができる。丘陵もまた美しく、宗谷岬までの道のりは最高だ。

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 そして本日の目的地、最北端宗谷岬に到着。ライダーとは不思議なもので、突端病とでもいうのだろうか。多くのライダーがこの地を目指してやってくる。今年もここに立てたことに感謝をし、宿へ向かう。

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 今日の宿は稚内市にある「ホテルニューチコウ」稚内市には多くの宿があるが、大きな街ゆえ若干料金は高めだ。その中でも広くて清潔感のあるこの宿を選択。
 最北端到達を喜び、最北端の造り酒屋「国稀酒造」で買った梅酒で乾杯をするのだった。

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