変わりゆくからこそ、今が尊い
私達が生まれた世代はまだ、成果や結果を残すことや、人より優れていることが善しとされてきた時代だったと思います。しかも「優れている」というポジションを早いもの勝ちで取り合うような、まるで椅子取りゲームのようにそこに座れた人間だけが称賛され、認められるかのようなスピード感すら求められていたようにも思います。
成果や結果を残し、何かを達成しなければいけないと思っていた頃は、目の前にあるものの命や物事の成り立ちや背景を見ることもせず、自分の命すら蔑ろにして生きていました。
今の私にとっては、日々目の前に広がる景色を味わい、季節の移り変わりを楽しみ、大切な人と大切な時間を共有することこそが大切であり、とりわけ子供達と過ごす時間や彼らの成長が心の拠り所です。
でもその時間も、5年、10年前、5年、10年後では形は全く変わっているのでしょう。彼らは日々成長し、ずっと同じままではないから。変わらないで持ち続けることができる思いがあるとしたら、ただ幸せでいてほしいというその思いだけです。
森羅万象、全てが移り変わり、日々形を変えていきます。でもだから良い、それが良いって今は思える。
春の空や花の色を見て、こんなにも心を動かされるのは、間違いなく冬という存在があるから。
光も影も同じように愛おしいと抱きしめられたら、もうそれだけで生きていることが豊かですよね。
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