
2025年2月の好奇心
毎月約3千円($20)を、好奇心を満たすもしくは湧き上がらせるような事に使う試み、好奇心予算。
祝•1年継続!2年目に突入でございます!!拍手!!!*: \( ॑꒳ ॑ * \ 三 ノ * ॑꒳ ॑ )ノ :*
早速ですが、好奇心予算2年目突入にあたり予算引き上げを申請したいと思います。
一部算数の得意な方はお気付きかもしれませんが、この1年、独自のゆきん算数を駆使してなんとか予算内に収めて参りました。
そんな折、先輩から東京とNYの物価の差は、NY の価格を➗2して¥100掛けたら丁度いいとのお言葉を受けまして、そうすると¥3,000って$60くらいなんですよね。ゆーたらこの1年、好奇心予算¥1,000だったってことですよ。よくがんばりました。
とはいえ、ギリギリ予算内に収まるか収まらないかの攻防を楽しんでいる方も居るかもしれないので、最低$20、最高$50でご承認賜りたく宜しくお願い致します。
さて、本題の今月の好奇心。
ニューヨークには西半球最高の屋外展望台Edgeというものがありまして、その高さ地上335m。ずっと行きたいなと思っていたんですが、チケット代が$40と結構お高いのもあり行けてなかったんです。

そんなある日、【ロマンスインザスカイ💘 バレンタイン読書パーティ@Edge】という何とも魅力的な広告を見つけ、今年はバレンタインが金曜日なのになんの予定もない非モテは即申し込みました。

どんな人が来るかな?読書好きのインテリイケメン来るかな??なんて淡い期待を胸にたどり着いた集合場所は雰囲気のあるバー


特段このバーに滞在はせず、奥にあるエレベーターで展望台のある101階へ。
会場は展望台に隣接したイベントルーム。小さなグループになるように座席が組まれており、どこにポジショニングするかで今日どんな人とお友達になれるかが大きく左右されます。


インテリイケメンの到着に胸を高まらせながら、エンパイア•ステート•ビルディングが見える
一等地に陣取ったゆきんがおもむろに取り出したのはこちら!

今日の読書パーティーの為にブランドデート•ウィズ•ア•ブックという、タイトルや著者が見えない状態であらすじやヒントとなるキーワードからデートする相手を選ぶ、バレンタインのこの日に最適な本を準備して来ていたのです!
ニューヨークは沢山の書店がありますが、割とどこの書店に行ってもこの形の販売はされていて、書店によって絵が描いてあったり、この本を好きなら…のような類似の本が列挙されているものなど様々。


ここで私が今回のデート相手に選んだ本の説明を見てみよう。

その手掛かりを辿ると思いがけない繋がりが見つかるかも!?」
元から知り合いだった人と意外な共通点があって意気投合したり、思いがけないタイミングで再会を重ねたり、普通に出会ったのな実は過去に関わりがあった!?といった、映画「セレンディピティ」のような恋愛の奇跡を描いたロマンチックなお話だといいなと思い手に取りました。
果たして!?

入っていたのはこちらのTikTokで46.6万フォロワーを持つ有名ブックトッカー、Cameron Capello さんの著作で、2024年7月に出版されたばかりの本。
幼なじみの2人が親戚の結婚式で再会して禁断の恋が走り出すジェットコースターロマンスらしい。
しかも、「スパイシー🌶」のカテゴリーのタグも付いている!ということはキャー♡な展開もあるということですか!?(*///ω///)♡
こちらではセクシー描写のある「スパイシー」や、セクシー描写がメインの「スマット」と呼ばれるカテゴリーの小説が流行っており、恥ずかしげもなく【Slut for Smut♡】て書かれたグッズを愛用していたり、普通に電車の中でスマット小説を読んでる人も居るらしい。とは言っても表紙は普通の本なので、それがスマットと知ってる人も同罪だから問題ないとか。笑
実は先日買ったべらぼうに可愛いノートのお店もそんな読書好きガールをターゲットにしていて、私が買ったSugar&Spice というシリーズにもよく見ると茄子やトウガラシの絵が隠れている。

スパイスが私ににじり寄ってきている:(´◦ω◦`):
開封しているうちに私のグループにも人が集まってきて、どんな本持ってきたの?とか、このイベント初めて?といった会話が交わされ、私もブランドデートの本持ってきたんだ!と話に加わる。
5人ほどのグループ内でこの本を知っている人居なかったので、46.6万フォロワー大した事ないな?と思うなど。
待てど暮らせどイベントが始まらないので、展望台の方に行ってみることに。

ゆきんのおうちも見えます

ミッドタウンマンハッタン

丁度前日まで雨&雪が続いていてこの日は久しぶりの晴天だったので、空気が澄んで夜景がとても綺麗に見えました。暇そうに見えたのか写真撮ってもらえませんか?と3組のカップルから撮影依頼。バレンタインの思い出フォトを撮影させて頂きましたが。優しいので自分のスマホライトも照らしてあげた。私の分まで幸せになるんやで……
そんなこんなで部屋に戻るともう読書の時間始まってた!

今更ながら、この読書イベントの面白いのは課題図書をみんなで読んで話し合おう!ではなく、それぞれ今読んでる本持ってきて読もう!なこと。
30分間くらいの1回目の読書タイムが終わると司会の人が読んでる本を掲げるように指示してこの状態。

ここで、気になってるけどまだ読んでない本や、好きな本を読んでる人を見つけて席を移動してお話してみよう!という事らしい。とは言っても友人同士で来てる人はそのまま席に残ったり、飲み物を買いに行く人、景色の写真を撮りに行く人など自由。私はグループ内の人とお話したり、エンパイアを撮りに来た人が「コーヒーが覚めないうちに」の英語版を読んでいたので、日本の本だよねとお話したりしました。
そして2回目の読書タイム。
折角なので、普通の読書と見せかけてエンパイア!の動画を撮ろうと思ったら、私とエンパイアの間にエンパイアを見ながら黄昏ている女子が居て、そっちが気になって動画がいい感じに撮れない。
映画で恋人たちが落ち合う場所として人気の、マンハッタンで1番天国に一番近い場所、エンパイア•ステート•ビルディングを見て黄昏れるって、こりゃ失恋だな!?さては最近彼氏にフラれたな!?なんて邪推しそうになる気持ちを抑え本に戻る。

ジェットコースターロマンスは、オックスフォード大学に通う女友達同士の部屋飲みシーンから始まり
私はグラスの中のワインが彼女が笑う度に揺れて、グラスから逃げ出そうとしては引き戻される様を眺めていた。15 f’n分も。
なんてTikTokerの割に詩的な言葉選びで期待が高まる。しかしジェットコースターロマンス451ページもあるんですよ。実は読みかけの本があと3冊あるのでそちらを早く片付けたいけど、ジェットコースターも気になる。何故人は読み終わる前に他の本を読み始めてしまうのか?そしてこういった読書家たちの集いではありがちな、お互いが読んでいる本を聞いてまた読みたい本が増える悪循環である。

気になる。

このイベントは通常の展望料金と同じ参加費$40でイベント参加して展望台にも行けて、Edgeのお土産まで貰ったし、本というコミュニケーションツールを使って社交出来るし、何なら社交しなくてもチルい空間で読書が出来るだけでも楽しい、ゆるい空気感で中々に満足度が高かった。
が、しかし、イケメンとの出会いは無かった点については、どこがロマンス•イン•ザ•スカイやねんと声を大きくして言いたい。
いや、恋愛(ロマンス)小説を地上335m(スカイ)で読んだと言う意味で目的は達成されているか。残念。
参加者はパートナーと参加している人や、やたらキャラの濃そうなオシャレ男性、おゲイっぽいおじなども居ましたが、圧倒的に女子グループが多い。みんなフィクションのイケメンに慣れたらそりゃ彼氏出来ないよね。私も気を付けなきゃ。
普段は公園やBARでやっているらしい。
お土産の写真はまた今度。