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好きな曲〜『「I Love You」のある世界』

 今日は僕の好きな曲について書こうと思います。好きな曲は数え切れないほどありますが、その中でも「いちばん好き」と言っても過言ではない曲――鷲崎健『「I Love You」のある世界』について書きます。

 アルバム『「I Love You」のある世界』のタイトル曲であり、アルバムラストの曲です。アルバム全編を通して「光を感じる」アルバムとなっていますが、その中でもこの曲『「I Love You」のある世界』は特に明るい光のエネルギーを感じる曲です。

歌詞について

 鷲崎さんの曲に共通する事柄ではあるのですが「口ずさんでいて口が気持ちいい歌詞とメロディ」というものがあると思います。この曲もそれに漏れず、歌詞とメロディの調和が心地良い曲です。そして、AメロとBメロの歌詞と対比してのサビの歌詞です。とてもシンプルでありながら、そのシンプルな詞がメロディに乗ることで、説得力のあるものになっているのです。自分がとても好きな部分が、CD版には無い部分なのですが、鷲崎さんがこの曲を歌う時、3サビラスト~エンディング前に「この世界へ」というワンフレーズを追加して歌うことがあるんです。最後にこの曲の主人公がいる場所は、他のどこでもない「I Love You のある世界」なんだということが強調されて、とてもグッときます。

楽曲構成について

 曲尺としては7:12という中々に長い曲ですが、聴いているとそんなに長さを感じさせないというところも、この曲の魅力のひとつだと思います。楽曲構成を分析すると次のようになるかと思われます。

[Intro] [A] [Inter] [A] [B] [Inter] [A] [A] [B] [C]
[Inter] [A] [A] [B] [Inter] [A] [A] [B] [C]
[Inter] [A] [A] [C] [Ending]

 最初のAメロとAメロの間にだけ間奏が挟まりますが、大枠としては「Aメロ×2、Bメロ、間奏、Aメロ×2、Bメロ、Cメロ(サビ)、間奏」が2回と「Aメロ×2、Cメロ(サビ)」という、7分超の曲としてはシンプルな楽曲構成であることがわかります。最近のポップスは楽曲構成の複雑度が増しており、Eメロ、Fメロまであるような複雑な曲もあります。それと比較して考えても、この曲の楽曲構成はとてもシンプルですね。自分がとても好きなのが、2サビ後の間奏で一気に熱量を抑え、語り掛けるようなAメロに入り、1コーラス目の最初の歌詞と対比にもなっているAメロ2回目、そしてCメロ(サビ)という部分です。抑えたところからまた駆け上がっていくのですが、AメロからBメロを通らずにそのままCメロに繋がることで、その駆け上がる感じが凄く強調されているように感じるんですよ。常套手段ではありますが、曲の持つグルーヴ感とも相まって、とても効果的です。

最後に

 鷲崎さんの曲はラフィンさんがアレンジしたCD音源のものも、鷲崎さんがギターで弾き語りするものも、それぞれの良さがあります。2015年12月19日に開催された「鷲崎健 1st ワンマンライブ」の1曲目に演奏されたのがこの曲でした。イントロが始まり幕が上がると、ステージ上にはバンドメンバーと鷲崎さんのキラキラした顔が。その光景が今でも脳裏に焼き付いています。
 僕にとってこの曲は、大好きな曲であり、とても大切な曲のひとつです。この曲に興味を持ってもらえたら、是非とも聴いてみていただきたいです。

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