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私の、ゴナドトロピン分泌不全、について−1
えーと、前から私のnoteをご覧の方は、ちょろっとご存じかもしれませんが、性分化疾患(DSD)という超大雑把なくくりの分類のなかに、私の「ゴナドトロピン分泌不全」という疾患も入っておりまして(いままだ疑いの「卵精巣性性分化疾患」もですが)、そういえばこれ(「ゴナドトロピン分泌不全」)についてちゃんと書いたこと無いのではないか、と思い、書くことにしました。
なお、医療関係者ではなくて当事者でしかないので(のわりには医学書が大量に家に転がってる気もするけど。あ、上の写真も医学書からです)そのあたりはご容赦を。医療関係は「(薬の)登録販売者」の資格しか持っておりませぬ。
ゴナドトロピンってまずなに?
早速から、「ゴナドトロピン」ですが、これ詳細に書くだけで医学書数ページは書けてしまうので、ざっくり言うと、
脳から、性腺(精巣・卵巣)に向けて、男性・女性ホルモンを出したりとか性関連のものをうながす命令(ホルモン)みたいなもの
はい、超ざっくり。
では、もう少し詳しく言うと、
![](https://assets.st-note.com/img/1678516779031-EuZOqhXppg.jpg?width=1200)
画像は気にしない方向でw
脳の中心部あたりに、「視床下部」というところがあり、そこは各種ホルモンや自律神経の中心なのですが、その「視床下部」から、その下にあたる「下垂体前葉(かすいたいぜんよう)」に向けて、性ホルモン関連(今回のゴナドトロピン分泌不全の場合)については、「GnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)」というホルモンが出ます。
そして、そのホルモンを受け取った下垂体前葉は、今度は「LH(黄体形成ホルモン)」というホルモンと、「FSH(卵胞刺激ホルモン)」というホルモンを出します。
この、「LH(黄体形成ホルモン)」と「FSH(卵胞刺激ホルモン)」をあわせて、「ゴナドトロピン」と呼んでいます。
これらのホルモン(ゴナドトロピン)は、卵巣や精巣に働きかけて、女性ホルモンや男性ホルモンを出させたり、生理周期に伴って排卵や月経を促したり、精子を作らせたりなどをしています。
ゴナドトロピン分泌不全ってことは
そう、つまり、ゴナドトロピン分泌不全ってことは、この「ゴナドトロピン」が「分泌不全(=分泌されない、不十分)」ということです。
ゴナドトロピンが分泌されないとどうなるか、お察しの良い方ならお気づきかも知れませんが、上に書いた、
これらのホルモン(ゴナドトロピン)は、卵巣や精巣に働きかけて、女性ホルモンや男性ホルモンを出させたり、生理周期に伴って排卵や月経を促したり、精子を作らせたりなどをしています。
が、当然ながら、上からの命令(ゴナドトロピン)が来ないために、機能せず、したがって、性ホルモン(女性ホルモンや男性ホルモン)を出させたり、生理周期に伴って排卵や月経を促したり、精子を作らせたり・・・などができません。
私は一応男性なので、ゴナドトロピンの働きは
私は一応男性なので、その場合のゴナドトロピンが正常に分泌された場合の働きについてなのですが、
LH(黄体形成ホルモン)→男性ホルモン(テストステロン)を作る
FSH(卵胞刺激ホルモン)→精子を作る
なのですが、ゴナドトロピンが来ておりませんので、精巣さんは激しくサボっております(命令がないと動けません)ため、男性ホルモン(テストステロン)も作れないわ、精子も作れないわ、の状態です。
生まれる前のゴナドトロピンの働きとその影響
生まれる前にも、脳の視床下部〜下垂体前葉のゴナドトロピンは関与しています。ただし、途中からですが。
というのは、最初のうち、男女の性別の基礎の基礎の部分は、染色体やら遺伝子やらが関与し、またゴナドトロピンとは別のホルモンの働きにより、形作られていきます。
途中までは、母胎(お母さんの胎盤からの)の、「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というもので、性ホルモンの基礎的な部分は作られます。
それが、途中からバトンタッチされ、胎児自身の脳視床下部〜下垂体前葉からのゴナドトロピンによって性ホルモンを作らないといけなくなります。
そのため、バトンタッチされてからは性ホルモンの量が不足してくるため、出生前からゴナドトロピン分泌が障害されていた場合、いくつかの症状が出たりします。
そして出生後〜第二次性徴まで
そして、ゴナドトロピンの働きとしては、出生直前のある程度の男性・女性を形作ったところで、分泌量は低下し、それに伴い、男性・女性ホルモンの量も減り、生まれます。
生まれた直後、また一度ゴナドトロピンが働く場面があり、ゴナドトロピン分泌があって男性・女性ホルモンがどっと出る瞬間があるのですが、詳しいことは調べてみてね。
で、それ以降はほどほどのレベル(ほとんど無いレベル)でゴナドトロピン分泌や男性・女性ホルモンの分泌は推移します。
第二次性徴少し前から
第二次性徴期の少し前から、先ほどから何度も出てきております、ゴナドトロピンが一気に上昇を見せ、そして数年遅れて、男性・女性ホルモンの分泌量が一気に増えます。
男性・女性ホルモンの分泌量が増えた頃に、身長のラストスパートがかかり、そして、骨端線といって、まぁ骨の伸び(=身長の伸び)がここまでですよというものが出来て、身長の伸びが止まります。
そして、その前後で、男性ホルモンや女性ホルモンが増加することによる各種の身体の変化や、また精子が作られたり、月経が来たりなど、があることがあります(と濁しているのは、来ない人も居るわけでして、ここにも)。
・・・・・・・と長くなってきたので、また回をわけて書きたいと思います。