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(2022/02/24過去ログ)病院であったこと(性分化疾患(インターセックス、DSDs)の治療を止めて1ヶ月)

性分化疾患(インターセックス、DSDs)の治療(男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法)をやめて、1ヶ月めの、各診療科での様子のブログ記事を、再編集して掲載します。

総じて、どの科の先生も、男性ホルモン補充療法を止めた影響や、女性化しつつあることに関する心理的身体的負担について心配してくださっている様子がわかります。


2022/2/24に病院であった話(皮膚科編)

 さて、まずは、皮膚科です。男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をしていたところ、ニキビとか肌荒れとか乾燥とかがあまりにも酷かったので(当社基準、ヘルパーさんとかはそこまで酷くないとはおっしゃるのですが)、皮膚科に通っていたのですが、昨日2月24日、受診がありました。

 それで、ニキビとかの状態を見て頂いたところ、先生から、「ほとんどニキビ無くなってるけど、なにかした?」「肌荒れとかもかなり改善しているけど、なにかした?」と聞かれたので、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめた旨をお話ししました。

 すると、たぶん男性ホルモンが減ってきたことで、ニキビが出来にくくなったこと、肌質も変わってきていることなどを話されました。また、ひげそりはどれくらいの間隔でしてる?と聞かれたので、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をしてたときはほぼ毎日でしたが、いまは1週間に1回程度ですかね、と答えたら、「肌にはとても良いことですね」と言われました。いいのか?男性ホルモンはなくなったわけだけど、とセルフつっこみ。

 あとは、肌にみずみずしさが出てきていて、いわゆるもち肌(ぷるんぷるん肌)になってきていることや、実年齢(40代前半)の割には相当若い肌になってきてるねというお話になりました。

 「ファンデの乗りも良いんですよ〜」といいかけたけど、止めておきました(笑)

 とりあえず、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめて1ヶ月半、肌質まで変わってしまうなんて、ホルモン(男性ホルモン・女性ホルモン)って怖いですよね・・・。

 ちなみに、今日、いつもとは別のヘルパーさんが来られて、あれ?肌になんか塗ってる?と聞かれたけど、今日はスッピンだったのです。スッピンには絶対見えない!絶対何か塗ってると言われたけど、スッピンなのです。

 で、その後、化粧品トークになり、ファンデーションとか化粧下地塗らなくてもそれなら(白い、みずみずしく見えるそう)、塗らないで、必要に応じてアイライン引くとかのポイントメイクでいいのでは?とのことでした。というか、うらやましすぎる、特に肌が白いのがうらやましすぎる、とのことでした。あと、前はもう少し男性ぽい顔つきだったように思うけど(それでもかなりの女顔だったけど)、最近はさらに女顔が進んだ気がする、もうたぶん、服装次第では、完全に女子と(それも若い女の子と)間違えられてもおかしくない、と言われました。

 で、早速、スッピンのまま、洋服だけ整えて、髪の毛をパッツンにして(パッツンが一番似合うと言われたので)、スカートをはいて、ヘルパーさんと近所の神社や、スーパーに行ってきたけど、何の違和感もないと言われたし、特に何事も起こりませんでした、まる(そもそも昨日、県立病院から、自宅までも、女装でヘルパーさんとタクシーで帰ってますが、何も起こりませんでした、まる、というか、普段よりもタクシーの運転手さんが優しかった気がする。)

 男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめて、体調良くなったのは良いけど、同時に女性化は順調に(まぁ、進むだろうとは言われてたけど)進んでいるみたいです。

 あ、そうそう、女性化の話は、総合診療部で詳しく話が出ましたので、また書きますね!


2022/2/24に病院であった話(総合診療部編)

そしてお次の総合診療部です。1日に大学病院4科受診しているので大変です。

 さて、お次は、総合診療部です。総合診療部は、当初は全身痛の件でかかっていましたが、やがて全身痛の件は、麻酔科(ペインクリニック)が対応することになったので、現在では複雑にいろんな病気が入り組んでいる、私の病気の交通整理役、兼、初期診断役(個人的に盲腸の始まりだと思ってのんきに構えてた、おへその痛みを、臍ヘルニア嵌頓という、腸が腐りかけている病気の診断→消化器外科に緊急連絡→緊急入院緊急手術、へとナイスパスして頂いたのも、総合診療部の先生だったりします。)

 総合診療部、最近は広い病院内でも、以前はヘルパーさんに車椅子を押して頂いて、車椅子で受診していたのですが、久々(2年ぶりくらい?)に歩いて(杖はついてますが)行ったところ、看護師さんが、「クララが、クララが立った!」並みに感動してました(前回の受診の時は、総合診療部の主治医が、同様に「クララが、クララが立った!!」並みに感動してましたが)。

 さて、総合診療部では、気分や体調の変動を、−5〜+5で毎日自己評価している表をお見せして、概ね体調は良好であること、心の状態も安定していることなどをお話ししました。男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめてからと言うもの、体調も安定して良好で、心の状態も、少し高めではありますが、高め安定と言われるベストなラインだったりします。

 電子カルテの臨床所見(本人の主張ではなく、医師の見た目などからの状況)では、声が高い(前から高いのですが、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめてしばらくして、完全に女性の声と間違えられるレベルで高くなりました)とか、女性化乳房とか書かれました。また、本人主張で、体調・精神状態良好と、でも陰毛や脇毛を含むムダ毛は結構勢いよく抜けました、と話をしました。

 髪の毛はどう?と聞かれたので、こちらは逆に、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をしているときは、枕カバーにそこそこ付いてる抜け毛を見て、ノーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!と言っていたのですが、今は逆に本当に抜けにくくなり、またふさふさと生えてくるようになりましたね、というお話しを。

 あとは、乳腺が張って、特に階段の上り下りなどの上下動で痛い胸、いや、旨などをお話ししました

 先生は、うーん、ホルモンバランスで仕方が無いんだけど、順調に女性化しているね、とおっしゃいました。

そして、電カルにも「女性化しつつある」と書かれました。

 電カルに「男性化治療」とか「女性化しつつある」なんて書かれているのは、たぶん日本広いけど、そんなにはいまい。

 しかし、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめただけで、これだけの効果があり、また「女性化しつつある」と書かれるような事象が起きたりするのって、結構何気に怖いですね、ホルモンって。


2022/2/24に病院であった話(泌尿器科編)


そして、男性ホルモン補充療法の本丸、性分化疾患(インターセックス、DSDs)の男性戸籍の人の本丸(女性戸籍の場合は産婦人科が対応します)、泌尿器科です。

 で、

 泌尿器科の病室入るなり、先生から「体調どう?」と聞かれたので、「ものすごく良好で、先生には申し訳ないのですが、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をしている方が、全身の痛みとか強かったのですが、また全身倦怠感や、副作用での嘔吐吐き気頭痛とか、気分変動の激しさとか、イライラとか強かったのですが、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法を止めたら、そのあたりがなくなり、非常に快適です。15年間何やっていたんだろう、と言う気持ちです、正直言うと、申し訳ないですけど。」とお話ししました。

 そうしたら先生から、身体症状がそこまで改善するなら、

今後、多少の体調不良(性ホルモン不足症状)があっても、「男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法」をするのではなく、他の身体化疾患の先生や、精神科の先生と相談しながら、別のアプローチで治療していこうか。
つまり、もう原則的に、私が望まない限りは、一切「男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をしない」という方向で行きたいと思います。

との、泌尿器科の先生のお言葉。

完全勝訴!!!!

今後、性ホルモン不足症状があっても、他の身体疾患の先生や、精神科の先生と連携を密にしながら、治療にあたっていく方向性が示されました。

これで、私があえて希望しない限りは、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をすることはないと約束して頂けました!

で、

 身体に表れてきている変化として、女性化乳房(乳汁分泌や、乳腺の張りや痛み、ブラジャー付けようかと思っていることも言いました)や、陰毛(あそこの毛)、脇毛、その他ムダ毛が一斉に抜けたこと、その代わり、頭髪の方は抜けにくく、生えてきていること、顔とかの輪郭の変化、気分の変化(なんか、世界が「キラキラ輝いて見える」、大げさじゃなく。思春期女子状態?)などがある旨をお話ししました。

 先生からは、どうしても男性ホルモンが底辺まで下がってきていて、女性ホルモンはそこそこの量があることを考えると、女性化しているのは否定できないので、ホルモンバランスの関係で、どうしてもそういう風にはなってしまうのだけど、女性化がイヤなら何とか考えるし、そのまま受け入れられるなら、我慢して欲しい、と言われました。

 悪乗りしている私は、我慢どころか、女性化を楽しんでますが(笑)

 で、男性ホルモンが下がっている様子を確認するために、5月に採血をすることになりました。

 泌尿器科の先生が本丸になるのですが、理解が得られて、本当に幸いです。


2022/2/24に病院であった話(精神科編)

あとは、泌尿器科と連携して、女性化する方向についてサポートをしてくださる、精神科の先生とのお話。

 さて、精神科では、泌尿器科で協力をお願いする旨言われた(正式には、泌尿器科の先生がご相談に精神科の先生のところに相談に来られる)旨をお伝えしておき、私の方からもお願いしておきました、

 精神科の先生からは、気分の上がり下がりがどうかと、男性ホルモン欠乏症状として一番よく見られる「うつ」の症状が出たとき、精神科的にどう対処して行くか、考えておくという話になりました。

 また、種々の「女性化症状」が出てるけど、辛くない(アイデンティティにも関わることなので)?と聞かれたりしました。今のところ、悪乗りしている私は、辛いどころか、面白がっています。

 薬はとりあえず変わらずで行くことになりました。


まとめ

どの科の先生も、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめての影響や、女性化に関して、興味がある様子でした。また、皮膚科を除いて、総合診療部や泌尿器科、精神科の先生は、女性化について身体的精神的に耐えられそうか、の観点から心配されている印象でした。
(そりゃ、私が男性性を望んでいるなら、無理矢理身体が自分の自然なホルモン分泌により女性化していくというのは、ある意味無理矢理、性同一性障害(性別違和、性別不合)の状況を作り出しているわけで、そりゃ心配されますよね。)


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