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【イチロウ】介護士の適性検査スケール(CSPI)の開発
介護保険外のオーダーメイド介護サービス「イチロウ」を運営している株式会社LINKの水野です。
今日は、イチロウでもっとも重要な機能のひとつである、介護士の適性検査スケール(CSPI)について説明していきます。
CSPI開発の背景
イチロウは介護保険外サービスを依頼したい本人や家族と、フリーランスの介護士をマッチングするサービスです。
2019年2月からイチロウをスタートし、これまで延200名以上のヘルパーの方々に登録していただいてきました。おそらく応募ベースでは300名〜400名近くいるかと思います。ヘルパー登録数が80名近くになってきた時に、人によるアナログな管理では、ヘルパーの情報を把握しきれず最適なマッチングができない事態に陥ってきました。
さらに、依頼者の必要な介護サービスと派遣したヘルパーの技量が合わなかったり、性格などが合わないなどのミスマッチを起こし、依頼者とヘルパーともに満足度の低いプラットフォームになっていました。
そこで、ヘルパーの方々の技量や性格を把握し管理するための必要性をチーム内で検討するようになりました。
2020年10月〜2021年1月:相性によるマッチングへの取り組み
2020年10月から、ヘルパーへ独自に作成した適性検査を行い、利用者とヘルパーのタイプ分けによるマッチングを行うことにしました。
まずは、適性検査によりヘルパーを8つのタイプに分別します。さらに、サービスを受ける要介護者を4つのタイプに分別し、相性の良し悪しを判断する仕組みを作りました。相性の合うヘルパーがマッチングできない可能性もあるため、相性が合わない場合に、コミュニケーション上、どのような接し方をすると好印象を与えられるかをアドバイスできるようにしました。
このテストはソーシャルスタイルをベースに作成しました。
性格診断と合わせて、面談時の服装や仕草を測る25項目の接遇・マナーテストや技術テストなども実施しました。
3ヶ月ほど経過し、適性検査を受けていただいたヘルパーの方の傾向を分析すると、下記のような結果が見られました。
・優和的思慮: 12名(42%)
・優和的行動 :7名(24%)
・分析的優和 :3名(10%)
・創作的友好 :2名(7%)
・創造的統制 :1名(3%)
・診断不可:4名(14%)
この結果を見ると、優和的タイプ全体の66%と圧倒的に多く、介護士として働く人には、優和的な要素を強く持っていることがわかりました。
そのため、タイプ別の相性判断では、マッチングの質をあげるには不十分であると判断し、別の方法を探ることにしました。
2021年1月〜2021年2月:お客様にとって良いヘルパーの資質を知る
次に、優和的タイプを更に掘り下げていくために、ランダムに抽出した20名のヘルパーの方々へ、外部の職務適正テストを受けてもらい、お客様からの評価が高いヘルパーの方々が、どのような素質を持っているかを測定してみることにしました。
下記のように、様々な項目を数値としてまとめて評価をしました。詳細までの情報の公表は控えさせていただきます。
この結果から、お客様へ品質の高いサービスが提供できるヘルパーの素質を、いくつかの数値から導き出すことができる仮説を持つことができました。私たちが重要と感じた数値が、こちらです。
・知能指数(基本):定型業務の遂行能力
・知能指数(応用):否定型業務の遂行能力
・意思伝達力:自分の考えをしっかり伝えることができる
・協調性:周囲との調和を好む
・好感表現力:感じの良さを意図的に表現できる
・対人調和力:相手の意図や感情を理解し配慮できる
・社会奉仕性
・人付き合いのストレス耐性
・仕事の負荷に対するストレス耐性
この9つの数値の高い・低いにより、ある一定の提供サービスの品質を知ることができるのではないかと仮説を立てました。
2021年3月〜2021年5月:介護士の適性検査スケール(CSPI)の独自開発
9つの数値を重要視するという仮説を検証するため、今後2ヶ月で介護士の適正検査スケール(CSPI)を開発し、イチロウプラットフォームで使用していく予定です。
イチロウでは、ご利用者向けのアプリケーション開発も行い、ご利用者や家族からの評価を蓄積していく予定です。CSPIの数値と、この評価を組み合わせることで、CSPIが確かな数値を導き出せるスケールであることの証明し、最適なマッチングを行うことができるようにしていきたいと思います。
将来
この介護士の適性検査スケールは、あくまでマッチングのための指標であり、介護士の全てを把握するものではありません。この数値だけで優秀や優秀ではないと判断されるべきではなく、あくまで指標の一つであることは注意しなくてはいけないと思っています。
私たちは、CSPIの開発・改善と並行して、テスト時の定点の数値をヘルパー自身へ共有し、数値を向上させるためのトレーニングができる仕組みも作りたいと思っています。
この性格や考え方のトレーニングに、介護の知己者技術のトレーニングコンテンツを備え、イチロウ内におけるオンライン動画視聴の機能のリリースを1年以内に実行していきたいと思っています。
これにより、介護士の努力がサービスの品質として結果に結びつき評価されるという好循環なサイクルを作り出せると思っています。
適性検査→学習→サービス提供→評価→モチベーション向上
イチロウは、今後も安心・安全な高品質な介護サービスを届けられるよう、これまで曖昧にされてきたサービスの品質を提供していけるよう努力していきます。
そんなイチロウを運営するLINKでは仲間を募集しています!
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