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越後の奇祭「松之山 むこ投げ・すみ塗り」ツアーを実施いたしました!

「むこ投げ・すみ塗り」とは

松之山温泉で毎年1月15日に開催される小正月の伝統行事。
前年に結婚した初婿を薬師堂の高さ5メートル程ある境内から雪の斜面へ投げ落とします。

今では、結婚の祝福と夫婦の絆をかたくなるよう願い行われていますが、由来は略奪結婚の名残とも、村の娘をとられた腹いせが形を変え残ったものとも言われています。

毎年11月末日まで、むこ投げ出場夫婦を一般募集されています。
過去に、外国人の方からの応募もあったようですよ!

すみ塗りは「賽の神」という神事(別名・どんど焼きとも言う)の灰と雪を混ぜ、お互いの顔に「おめでとう」と言いながら塗りあう、無病息災・家業繁栄を願う小正月行事です。

タイムスケジュール

14:00 お婿さんが担がれ、薬師堂に向けて湯守処 地炉(じろ)を出発。

テレビ局やラジオ局など、たくさんのメディアが取材に来ていました。
今年は2組の新婚さんでした!

たくさんの方が見守る中、高さ5メートルの薬師堂の所から掛け声と共に投げられます。
高さ5メートルの所からと聞くとなんだか心配になりますが、当日はすごく雪が降っており、雪は十分積もっていたので安全!

地元の子供が多い…。
投げられる前。顔がわからないくらい雪がすごい…。
みんなの掛け声と共に投げられた瞬間。

15:00 松之山温泉組合長の挨拶、祈願や三本〆、福みかん撒き、火入れ式などがあり、最後にすみ塗り。

賽の神はだるまや書き初め、破魔矢やお札などが燃やされます。

賽の神でするめや餅を焼いてるのはよく見る光景ですよね。(するめを焼くのは新潟県だけだって本当…?)
賽の神の火で焼いた物を食べると無病息災で過ごせると言われているのはご存じでしたか?

今年の新婚さんたちの三本〆

いよいよその時が迫る…。

すみ塗りは賽の神の燃えた墨と雪を混ぜて塗ります!!

合図と共にすみ塗り開始!
地元・メディア・観光客と、関係なく「おめでとうございます!!」と言いながら顔に墨を塗ります!
外国からの観光客の方も多くおり、すごく楽しまれていました!

ずっとすごい雪でした。途中からカメラが動かなくなるハプニング…。

「余白があるねっかー(余白があるじゃんの意味)」と、塗る方も塗られる方も笑顔で本当に顔が真っ黒になるくらい墨を塗りたくる…。

顔真っ黒なのになんだかこちらまで笑顔に、そして幸せな気分になる…。

ツアーに参加してくださったお客さまもすみ塗り体験!

すごく楽しそうに塗り合い!
こうやって顔に墨塗るなんて、他ではこんな機会ないですよね?

そして忘れてはいけないことのひとつ、警察官のみなさんに墨塗っても許される!!!!職務質問も逮捕もされない!!!!

7名の警察官の方みんな真っ黒でした!

感想

新婚さんをたくさんの方が見守りながら、お祝いするむこ投げ・すみ塗り。
地元・観光客・国・性別・年齢問わず、1年の無事を祈る小正月の伝統行事。
継続していくのがだんだんと難しくなり、課題となっているのが現状。
伝統行事やお祭りが地域にあるってすごく素晴らしいことだなと、ここ最近痛感しています。
こういった地域の魅力などをたくさんの方にお伝えして、知っていただきたいなと改めて強く思いました。

警察官のみなさんもすごく楽しそうでした!

みんなで顔を黒く塗りまくって、でもみんな「おめでとう!!」と言いながら楽しそうで、なんだか嬉しそうでもあり、ずっと笑ってて、こんなハッピーな行事があるのかと驚きました。
なんだか泣きそうになったのは秘密。

十日町市の特産物である着物を着るというのもまたいいですよね!
みんなからの祝福。改めておめでとうございます!!

何より新婚さんたちを見ていて、すごくすごく幸せな気分になりました。
毎年見に来るリピーターさんがいると聞いていたけど、その気持ちがわかるような気がしました。
そして、見た人で「私も投げられたい!」「私も応募したい!」と思う人は少なくないと感じました。
投げられるのはお婿さんなので、お嫁さんは見てるだけになっちゃいますし、旦那さまの同意が必要となりますけど…。
むこ投げ・すみ塗りは残さなければいけない伝統行事だなと改めて痛感した日となりました!

むこ投げ・すみ塗りは毎年1月15日!
お土産は婿投げ饅頭!
すみ塗りの後は松之山温泉で入浴してツアー終了!



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