溢るる middle-aged or older

日中、街は高齢者で溢れている。

会社を辞めてから、日中、近所のみならず商業地域やら公園やらを歩く機会が増えて知った現実。

会社員の頃は、ランチタイムぐらいしか外出しなかったので、それ以外の世間の様子を知る機会があまりなかった。いわゆるサラリーマン・ウーマン世界に埋もれていた私のかつての日常と比べると、そこはまるで別の世界。

日本が高齢化社会なのは周知の事実。高齢者が溢るる風景なんて当たり前と言われればその通り。確かに驚くことではないかもしれないが、こんなにも大勢の高齢者が街に溢れているのを目の当たりにすると「へー」と思わずにいられない。

会社やオフィス街は中年天国、そして都心のデパートや郊外も高齢者天国。

会社やオフィス街には若者はいるにはいるが、中年が占める割合が高いので目立たない。よって、なんだか勢いに欠ける。会社全体が若さに欠けるというか、落ち着いちゃてるんだよね。ここでも高齢化。当然ながら人は一年づつ年をとり、かつての若者は少しづつ、でも確実に中年になっていく。一方で新しき風(ワカモノ)は絶対数が少ない分勢いが弱い。


さて、前職では毎年中国に出張する機会があった。

とにかく、中国のパワーには圧倒される。日本と違って会社やオフィス街のみならず、あらゆるところに若者が溢れている。出張先に関して言えば、欧米系外資企業ということもあろうが20代社員の占める割合が高く、活気に満ち溢れている。社食のザワザワ&きゃっきゃ♪度の高さはまるで大学の学食だ。

そして、年々すごいスピードで街が発展して行く。人々の服装や持ち物は5〜6年前とは様変わり。巨大なショッピングセンターがあちこちに立ち並び、小洒落たカフェも増えた。消費意欲もめちゃくちゃ高い。

人口ピラミッド美しき国とそうでない国の差。「そりゃ、こうなるよな」と日本の現状、緩やかにな老い度合いに深く納得してしまったりする。原因は人口だけではないけれど。


とは言え、今あるカードで勝負するしかないのも事実。または今あるカードのみならず、今まで持ったことのなかったカードを手に入れてこれまでやったことのない勝負をしなくちゃならんのだわ。

未来は変えられるのよ。

と言っても、なーんにも考えずに、ぼーっとワインやらコーヒーやらを飲んでいる間に勝手に変わることはないけどね。

もがきましょう。まだまだ。

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