あえて冷やさない
ここ近年、多くのコンビニチェーンで「常温飲料」の設置店舗が増えているとか…
最初はコンビニチェーンの『デイリーヤマザキ』が東京・大阪・宮城・福岡で、あえて冷やさない「常温飲料」をテスト販売したところ、なんと東京都内の4店舗で、飲料の販売本数が4割も増えたという結果が出たそうです。
4割ってすごいですよね!
冷やす方が冷蔵庫などの設備利用が必要ですし、経費や労力や設置スペースの事を考えると売上げ以外のメリットもありそうです。
ではなぜ「常温飲料」にこれほどのニーズがあったのでしょうか。
・冷たいものを一気に飲むと、身体や内臓が冷えて、結果的に負担がかかり夏バテになりやすい。
・近年では、女性だけでなく男性の冷え症も蔓延増加しており、常温飲料を求める人が増えてきている。
などの理由は割とそういう人も見かけるので理解はできます。
(特にスポーツ選手などに多いですよね)
しかし、分かっていても「常温飲料」の設置に踏み切るのは難しかったと思います。
そして驚いたのが→
・水滴でカバンが濡れるのが嫌
という理由…
これは盲点ですよね。
トコトン顧客視点で考えないと、この考えにはなかなか至りません。
鋭い顧客視点と、販売へのストーリー設定が生んだ素晴らしい事例だと思います。
そして、そのニーズに応えようとしたデイリーヤマザキの英断には脱帽ですね。
「冷た〜い・あたたか〜い」に次ぐ「ぬる〜い」という項目がある自動販売機を見掛ける日も近いかも?