
LTVで考える
LTVとは【顧客生涯価値(Life Time Value)】の略で「一人のお客様があなたのお店にもたらす平均利益」のことです。
LTVを把握することで、前回の顧客1人あたりの獲得費用『CPA』の目標値を決めることができます。
では今回は理解しやすいために《美容室》を例としてあくまでも「単純計算」で説明します。
一回の平均利用単価…4,000円
年間平均利用回数…12回(月1回)
平均利用年数…2年
(平均営業利益率…25%)
というお店である場合は
4,000円×12回×2年=96,000円
96,000円×25%=24,000円
このお店のお客様は平均的に、売上げにして2年間で96,000円を使って頂き、24,000円の利益を残してくれます。
この24,000円が平均のLTV(顧客生涯価値)です。
この数値を指標とします。
さてこの場合、1人のお客様を獲得するのに極端な話24,000円はかけられます。
(当然 他にも細かい経費などありますのでそうではないですが、ここではあくまでも分かりやすい例とします)
まぁこのお店の場合は1人10,000円くらいなら広告費を使ってもいいですね。
これには広告費だけでなくお客様のロイヤルティ向上(継続して利用いただくため)の予算も含みます。
これが逆に24,000円を上回ると赤字です。
これを指標として《CPA》を設定します。
広告は商売する上で不可欠なものです。
である以上は、この《LTV》を意識して上げていく必要がありますよね。
LTVの数値は→
・平均客単価を上げる
・利用頻度を高める
・利用期間を長期化する
ことで向上します。
その数値が向上すれば広告宣伝費(集客)に予算をかけられますし、集客や顧客ロイヤルティアップに効率的な予算を組めますよね。
逆にこのLTVの数値が低いと広告予算も組めずお店は苦しくなってきます。
要するに《CPA》の予算目標は《LTV》しだいになってくるのです。
目の前の売上ではなくLTVを意識した長期戦略を組めた時には、他社から圧倒的に抜きんでることができます。
顧客獲得の予算が違いますから。
掘り下げると他にも沢山の応用がありますが、今日はこのLTV(顧客生涯価値)について、軽く覚えてもらえればOKです。
さて次回は「では飲食店ではどう活用すればいいのか?」にふれていきます。