売れないものが売れた!
皆さんはハサミの刃を何重にも重ねた「シュレッダー用ハサミ」をご存知でしょうか?
あれ、元々は「刻み海苔用ハサミ」として販売されました。
ところが、そんなに刻み海苔を使う機会ってないですよね…
開発はしたものの、全国の販売数は3万本程度しか売れません。
(それでも3万本売れたのは驚きですが)
そこで制作会社は、この特殊なハサミを「シュレッダーハサミ」として再販売。
物は同じですが、パッケージを《秘密を守りきるハサミ》に変更しました。
銀行の残高明細や領収書、レシート類などはこれで充分ですからね。
こうして「用途」を少し変えて再販売しただけで、なんと売り上げは100万本を突破するミリオンセールスに!
この様な事例は他にもありますが、飲食店だとどうでしょうか。
お酒ひとつでも「酔いたい人」「お酒(味)が好きな人」「テンションあげたい人」など、その目的は様々です。
例えば「アルコール度数は低いけどめちゃくちゃマズイお酒」があったとします。
なんせマズイので売れません。
しかし、そのお店が『世界中のテーブルゲームが遊べるお店』だとしたらどうでしょう。
数百種類のテーブルゲームで遊ぶ時に『罰ゲーム用のお酒』として売り出すのです。
マズイけどアルコール度数は低いから多少飲んでも明日に残りにくい…
まさに罰ゲームの為にあるようなお酒です。
そうなるとむしろ「アルコール度数が低い」というのが強みに変わります。
杯数が出ますからね。
その商品の「新たな使い方」を提案することで、売り上げが大きく変化する事例は沢山あります。
商品の利用目的、お店の利用動機などを掘り下げて考えてみてはどうでしょうか?