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オープンDの音色を追って 67 ~加藤和彦とGAROとビートルズ~
(約4分で読めます)
今年は6月から猛烈に暑いですね。
我が家から駅へ行く途中に小学校があります。
7月に入ると同時にプールが始まり、歓声と水の音と塩素の匂いが校外にまであふれ出ていて羨ましいです。
『忘れていたもの』の歌い出しを思い出します。
映画『トノバン』に行けなかったこと
映画『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』。
GAROと同時代の音楽が題材なので、観に行こうと意気込んでいたのですが。
目当ての映画館では二週間の上映。一週目が午前中、二週目が午後。いずれも一日一回きり。
どちらの時間も仕事前に行くには遅過ぎ、仕事後には早過ぎで観られませんでした。
配信されるかソフトになるかを待ちます。
「トノバン」とは初めて聞きましたし、加藤和彦についても殆ど知りません。
『帰って来たヨッパライ』はものすごく流行りましたから知っています。あれは、はしだのりひこのバンドがやっていたはず。はしだのりひことバンドを組んでいたということは、加藤和彦って関西人だったの?
勝手なイメージだとすごくお洒落な都会人、生まれも育ちも東京のド真ん中(青山とか)って感じなのですが。
調べたところ、出身と大学が京都なのですね。でも、逗子や日本橋で育っているので御本人いわく「江戸っ子」だそうです。
で、トノバンとは、ドノヴァンからきているニックネームだったのです。
ドノヴァンといえばマークが得意とするところ。『ラレーニア』にインスパイアされて『たんぽぽ』ができたとされています。
そして、ギターのこと。
CSNYやGAROでお馴染みのMartin D-45。
これを日本で最初に手に入れたのが加藤和彦だといいます。
入手順は、加藤和彦、GAROのマーク、石川鷹彦とされています。
ところが、実はマークの方が先だったという話があります。
諸説あり、ですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1720874693393-eXP7qtTaMO.jpg)
ビートルズのこと
『トノバン』が観られなかったので、未練がましく同じ映画館のラインナップを眺めていました。
すると、7月後半にビートルズに関するドキュメンタリーがあるのを発見しました。
これは観に行けるかもしれません。
ボーカルがビートルズについて語るのを何度も聞いているうち、興味を持ちました。
ノンジャンルで幅広い音楽をやっていること。ハーモニーが美しいこと。メンバーのうち主に二人が曲を作ること。GAROは確実にビートルズをフォローしていると思います。
曲を作る二人の仲良しぶりも。
ポール・マッカートニーはジョン・レノンとの仲を「あいつを悪く言っていいのは俺だけだ」と言ったそうです。
マークとトミーもそんな感じではありませんか?
最近はリンゴ・スターの演奏がすごく好きで、ドラムのトラックに耳を傾けながらたくさん聴いています。
リンゴは左利きですがドラムのセッティングは右利き用のままで、そこに良い意味での違和感が生じ、印象に残るのだそうです。
降り始めた雨のような音の『Rain』。トミーの大好きなエリック・クラプトンがレスポールを弾いている『While My Guitar Gently Weeps』。『Get Back』の、特に1:10のあたり。『Come Together』など、ビートルズの曲の「かっこいい」と感じる大部分をリンゴのドラムが占めていることがわかってきました。
私が小学生の頃、関西のテレビで休日の昼に『ビートルズがやって来る ヤア!ヤア!ヤア』が何度か放送されており、少なくとも二回、楽しく見たことを覚えています。
ビートルズは知らなくても「ポールのおじいちゃん」がからむ話がシンプルに面白かったのです。
二回とも『And I Love Her』の演奏シーンが終わったところでCMが入ったので「前見たのと同じだ」と思い、記憶に残りました。
ですからマークが『時の魔法』収録の『吟遊詩人』のアレンジに『And I Love Her』を取り入れていることにもすぐに気付きました。
私は子どもの頃、意識せずにビートルズに触れていたことになります。
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(つづく)
(文中敬称略)