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オープンDの音色を追って 86 ~代々木会館→傷だらけの天使→PYG→GARO~
(約5分で読めます)
GAROの『地球はメリー・ゴーランド』が2005年にお茶のCMに使われたという情報は得ていましたが、実際の映像を見た記憶はありませんでした。
お茶は大好きなのに、「茶来」という商品にも覚えがありません。
「CDジャーナル」には、以下のような記事がありました。
現在ではGAROの曲は各配信サービスで聴けますが、ネットのサービスが今ほど充実しておらず、サブスプリクションもなかった頃にはこんな状態だったようです。
♪ ♪ ♪
GAROとは別の方面から調べごとをしていて、狙ってはいないのにGAROにたどり着くこともあります。
先日、都市伝説系の動画を見ました。
「解体中の代々木会館地下1階から白骨◯体が見つかっていたらしい」というものです。○体が見つかったのは本当で、行旅死亡人扱いになっているそうです。
どうしてそんな動画を見たかというと、このチャンネルはロストメディアについて調査することが多いので、それを期待してチャンネル登録をしているからです。
私がずっと調べていていまだにわからないのが、1972年に放送されたスタジオドラマ時代劇です。GAROが主題歌を担当していたらしいのですが、調査は難航しています。
ですから調査方法の参考にする為にも、こういった動画を見ます。
で、代々木会館なんですが、それは『傷だらけの天使』に出て来たビルじゃないか? と思い当たりました。
萩原健一の演じた修が住んでいた雑居ビルのペントハウス。そのペントハウスのあるエンジェルビルが、代々木会館ですよね。
『傷だらけの天使』は最近配信で見て、シナリオとサントラが図書館にあったので借りました。
この項もサントラを聴きながら書いています。
『ショーケン』(萩原健一/講談社 2008)によると、亨には火野正平が想定されていたそうです。スケジュールの面で無しになったとか。
見てみたかったですね、ショーケンと火野正平。
決して水谷豊が不満だというわけではなく、単純な願望です。
『ショーケン』には、『傷だらけの天使』の有名なオープニングが撮られたときのことや、映画『八つ墓村』で渥美清と共演したときの出来事なども書かれていて、とても興味深かったです。
また、ショーケンの出た『太陽にほえろ』『傷だらけの天使』、どちらもテーマ曲が印象的です。
ショーケンがグループサウンズ時代の仲間を音楽に起用するように進言したおかげなのですね。
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階段は『傷だらけの天使』の頃のまま。
代々木会館について調べると、ショーケンや傷天のファンの方のblogが多くヒットします。
その中で目についたのが「ザ・テンプターズのドラムス、大口広司」という記述。
この名前には見覚えがある。GARO関連の記事で、ではなかったかな?
そう思ってGARO-BOXを取り出し、全アルバムのドラム担当者を確認しました。
多くは原田裕臣で、大口広司の名はありませんでした。
それじゃどこで見たんだろう? と記憶をたどると、PYGの記事で、でした。
GAROのグループ名候補に「PYG」があったことは、第83回に書いた通りです。
PYGのドラマーは1971年に大口広司から原田裕臣へ交代しています。同じ頃、萩原健一も活動の軸足を音楽から芝居に移し、テンプターズのファンはPYGから去って行ったといいます。
となると、今度は「原田裕臣」が気になってきます。
原田裕臣を調べると、すでに亡くなっていることがわかりました。
Wikipediaに書いてありますが、
2024年11月10日、細野晴臣がナビゲーターを務めるラジオ番組「Daisy Holiday」にゲスト出演したミッキー・カーチスが、「死んだ。原田裕臣死んだ。いいドラマーだったけどね。」と原田の死を明らかにした。没年月日不明。
とのことです。
亡くなった時期は不明ですが、その情報が公になったのはつい先月のことだったのです。
原田裕臣は、ミッキー・カーチス&サムライのメンバーだったことからGAROのアルバムに参加。
『学生街の喫茶店』のドラムも担当しています。
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都市伝説→代々木会館→萩原健一→大口広司→原田裕臣→GARO。
なにか突拍子もないですね。
♪ ♪ ♪
GAROの動画は少ないので同じものを繰り返し見ることになります。
GARO-BOXのDVDの『吟遊詩人』。
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マーク、スタイルがいいな。首が長いので和装、着流しも似合いそう。
GAROのメンバーがお洒落なのは衆目の認めるところです。
その理由の一つはスタイルが良いことですね。
すごくスリムなので、ボリュームのあるアウターを着てもスッキリ見えます。
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(つづく)
(文中敬称略)