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オープンDの音色を追って 76 ~GAROと渋谷~

(約4分で読めます)
 9月21日現在、全然涼しくなっておりません。
 昨日の仕事帰りには汗をかき過ぎて目に汗が入って大ダメージをくらったほどです。

 来月にはボーカル(大野真澄)の誕生日があります。
 当日はバースデイライヴがあることも知っています。

ラドンナ原宿HPより

 でも、いろいろあって、私は行けないので、良いお誕生会であることを祈っています。

 先週は渋谷に行って来ました。
 タワーレコードで「アルファミュージック創立55周年記念POP UP SHOP」が開催されていたからです。
 これは見なければなりません。
 しかし、渋谷は私が最も苦手とする街の一つです。
 もともと兵庫県の六甲山のふもとで育った人間なので、上京して二十年以上経ちますが、いまだに土地鑑がありません。
 東京の繁華街はどこへ行っても怖くて、中でも怖いのが渋谷です。
 道がわかりにくく、どの通りを行けばどこへ着くものなのか。
 GAROのためでなければ絶対に行かない……。

 渋谷はGAROには縁の深い街です。
 東横劇場でロックミュージカル『HAIR』の公演があったこと。
 小劇場ジアン・ジアンに出演したこと。
 PARCO開業にともなう公園通りのプロモーションを担当したこと。
 などがあります。
 今回のトップ画像は、GAROファンの先輩からいただいたPARCOでの三人の写真です。
 また、GARO解散後にマーク(堀内護)が参加したアルバム『ウッドストックの夏』(GOOD FRIENDS)には「『時間割』で待ち合わせ」という歌詞の曲があります。時間割というのは、公園通りに2008年まで存在した喫茶店です。

このレコードジャケットに写っているのが「時間割」です

 ちなみに、マークにはBAD FRIENDSというギター仲間のユニットもありました。

 そんなわけで決死の覚悟での渋谷行きです。
 西武百貨店に面した通りを行けばタワーレコードがあるはず。
 地下鉄の駅から地上に出ると、夕方の渋谷はすごい人出。

こっちへ行くと区役所なので
以前は「区役所通り」だったそうです

 歩道から車道へ人があふれ出ています。若い人と外国人ばかり。これがオーバーツーリズム?
 普段からこんなに混んでいる所へハロウィンに来ようとする人が大勢いるんですよね。信じられん……。

 幸いタワーレコードが視認できたので、みっちり詰まった歩道をちょっとずつ進み、スクランブル交差点を渡ってたどり着きました。
 店の中も混んでいます。最近は配信のみでCDの出ない曲も多いですが、まだまだ手に取れる形の「物」を求めている人が根強いのだと感じました。
 エスカレーターで3Fへ。
 壁には「NO MUSIC,NO LIFE.」のポスターが貼られています。はっぴいえんどや坂本龍一ver.のポスターがありました。同時代だったりアルファミュージックつながりだったりでGARO版を作って欲しいところです。
 3Fの一角が待望の展示(撮影可能)です。
 見ます!!

『GARO singles&origins』のジャケ写は、1973年頃のレコードの予約特典ポスターだったそうです
ALFAの説明
小坂忠の展示

 ボーカルの展示は紅白歌合戦で着た衣裳。ロンドンで買った靴。まさしくロンドンブーツ。

ボーカルの衣裳と靴 靴は「星」と「カラフル」1973年~74年にそれぞれロンドンで購入
衣裳は新宿の「JUN」で購入
かまやつひろしとGAROのジョイント
「ニコル」から出たGAR0のカットソー

 ボーカルの衣裳を見て「意外と小柄なのかな」と思いました。
 ずっと前にEXPO70に関する展示で三波春夫の着物を見たときも「小さい」と思ったのですが、同じような感慨でした。

 最後にグッズ売り場を見ます。
 ブレッド&バターのグッズが充実していました。
 商売っ気のないボーカルのグッズはただ一つ。ライヴ会場で売られているというピンバッジ。

渋過ぎるバッジ

 これを買って、逃げるように帰ります。

 帰り道では路線バスと同じ型のバスの車内で「バスライブ」が行われていて、走る車内で謎のアイドル(?)が歌っていました。大音量で電波ソングがまき散らされています。怖い。道が混んでいるせいでバスはなかなか遠ざかってくれません。辛い。

 井の頭線にたどり着き、これ以上の混雑に耐えられなかったので普通電車を選択。やっとの思いで帰路についたのでした。

(つづく)
(文中敬称略)

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