オープンDの音色を追って 70 ~マークが参加したシローとブレッド&バターの『Moon Light』~
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GAROファンの先輩からいただいた写真を記事見出し画像にしています。
常にありがとうございます。
今年は早くから暑かったので、秋も前倒しで来るのでは? と希望的観測をしています。
というのも、今月初旬からトンボを見かけることが多いのと、空に鰯雲的な雲をしばしば見かけるからなのです。
猛暑が去ったらCDを借りに図書館へ行こうと思っていました。
現在品切れのアルバム『Moon Light』(シローとブレッド&バター)を聴きたいからです。
GAROがデビューするとき、あるプロダクションと契約することになっていたのが無しになりました。シローとブレッド&バターが先に結成されていたので「これ以上男性三人のグループは要らない」と言われたそうです。
GAROとはそんな関係のあったシローとブレッド&バター。
1971年発売のLP『Moon Light』には、ギターでマークが参加しているということをネットの情報で知りました。
これは聴かなくてはなりません。
先日、仕事の帰りに「この経路なら図書館に寄れる」というチャンスがあり、幸い閉館時間までに滑り込めたので、書庫から出して貰って来ました。
図書館所蔵品には歌詞カードが欠落しているものも多いので、どうかな? と思いましたが、ちゃんと付いていました。ありがたい。
見ると、マークの参加は一曲だけでした。
解説にはありませんが「錚々たる面々」の中には石川鷹彦、トノバンこと加藤和彦もいます。マークと合わせてMartin D-45の使い手が揃っていますね。
『雲』作詞・作曲・BASIC ARRANGEMENT:岩沢二弓
後藤次利(Electric Bass)
駒沢裕城(Pedal Steel Guitar)
林立夫(Drums)
堀内麻九(Acoustic Guitar)
金沢淳(Tablar)
岩沢二弓(Acoustic Guitar)
岩沢幸矢(Harmonica Acoustic Guitar)
詞は九行だけですが、7:11の大作です。
「堀内麻九」名義ということは、GARO結成前ですね。
全体的にゆったりとした、それこそ雲の流れる大空のような曲で、ギターの音はやはり素晴らしいです。
聴き慣れたマークのギターに触れていると、アウェイに対するホームな感じがして、とても落ち着きます。
アルバムを通して聴くと、岸部シロー(当時の芸名表記)とブレバタのお二人はそんなにがっつりハモっているわけではなく……ずっと三人一緒に活動していくという雰囲気もなく「今回のアルバムはゲストに岸部シローさんをお迎えしました」という感じです。
これだったらGAROと競合してはいないよね? と思いました。
解説にもこう書いてあります。
シローとブレッド&バターは1972年のビージーズの来日公演の前座をつとめていたそうです。
ビージーズといえば『ニューヨーク炭鉱の悲劇』はトミーとマツ(松崎しげる)のレパートリーですし、『メロディ・フェア』をヒントに『涙はいらない』が作られたとも聞きます。
同じ時代に音楽活動をしていると、いろいろなところでつながっているものなのですね。
マークのblogには以下のように書いてありました。
(つづく)
(文中敬称略)