GAROへの道はなにで舗装されているか
その13:GAROへの道はオープンDチューニングで舗装されていた
(約5分で読めます)
勝手に書き始めたこの稿も13回目になりました。
テレビ放送でいうとワンクールです。
キリがいいので、一旦終わろうと思います。
しかし、GAROについては「にわか」もいいところ。
今後も調査活動は続けますよ。
【GAROを好きになって以降にあったこと】
●ギターに興味を持ち、Martin D-45がいかに憧れの対象であるかを知りました。
チューニングについても変則とかオープンとかあるのを知って、聴くのが楽しいです。
マークは自分のことを「ロックギタリスト」だと言っていました。
アコースティックギターであってもロック。
これも新しい価値観でした。
でも、思い返せばエリック・クラプトンに「アンプラグド」と冠したアルバムもありましたね。
●仕事で門前仲町の駅を通過するたび「トミー」と思います。
●ボーカルにえくぼがあることを知りました。
いかついイメージとおヒゲに惑わされて気付きませんでした。
●浅草のマルベル堂へプロマイドを買いに行きました。
お店の方に訊くと「GAROですか。ありますよ」と普通に出してもらえて、現役のタレントと変わらない扱いに感動しました。
紙焼きのないものはカタログで注文。後日送ってもらえました。
ちょっとだけ残念だったのは、ギターを持った写真がほとんどなかったことです。
マルベル堂さんの親切な対応は素晴らしかったです。
【これから調べたいこと】
●ロックミュージカル『HAIR』
本当は舞台が観たいですが、今は無理なので、映画で観ます。
ボーカルとマークがキャスティングされたウーフという役を見てみたいのです。ボーカルいわく「目立つ役」だそうで、かまやつひろしに覚えてもらえたのも目立っていたからではないかということです。
できれば1969年日本版のサントラも聴きたいな(現在は高値)。
ポール岡田の著書『HAIR1969 輝きの瞬間』を読みます。
●CSN&Y
単行本
『CSNY――クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングの真実 70年代のビートルズと評されたスーパーバンドの誕生と終焉』
『音楽を感じろ: デジタル時代に殺されていく音楽を救う二ール・ヤングの闘い。』
以上二冊を読みます。
●レコード会社関連
『[アルファの伝説] 音楽家 村井邦彦の時代』を読みます。
GAROが所属し、現在GAROの曲の版権を持っているアルファミュージックの社長・村井邦彦について知りたいです。
●THE ALFEE
GAROの後輩。同じ事務所だったGAROからさまざまな影響を受けています。
現在のTHE ALFEEがあるのは、ボーカルからの「あくまでもオリジナル曲でいった方がいい」というアドバイスのおかげですよね?
確かに職業作家の作品で爆発的に売れたことがGAROの寿命を縮めてしまった面はあると思います。
THE ALFEEは長続きしたGAROなのかな、とも思います。
GAROが長く続いてメンバーも元気だったら、THE ALFEEとのジョイントもあったでしょう。楽しいだろうな。
トミーとタカミーのマニアックギター講座とか、絶対見たい。
●トミーについての情報
ネットが普及する前にこの世を去っていることもあり、あまり資料が見つかりません。
GARO解散後に出した音源も、今は市場にないので……。
配信でもいいから出して欲しいです。
【希望】
●GARO BOXが欲しい。
2006年に出た限定生産のCD+DVDのBOX。
すごく高騰してしまっているのです。でもいつかは手に入れたい。
もうこの先新しく誰かのファンになることはないと思うんですよ。
カーナビでいうと「目的地に着きました。ナビを終了します」って感じでGAROにたどり着いたので。
ですから、必要なものは買いたいです。
再販してくれるといいんですが。
一度再販されたBOXにはDVDがついてなかったんですよね。
【締めくくり考察『学生街の喫茶店』】
アルバム『GARO2』を死ぬほど(←大袈裟)聴いたので、必然的に『学生街の喫茶店』も死ぬほど(←大袈裟)聴きました。
そうして、この曲は「良い」との結論が出ました。
特に詞がすごくて。
この短い歌詞の中でよくこれだけの情報を盛り込んだな、と。
歌詞全体を実際に数えてみると、200文字ちょっとなんですよ。
その中で、
●大学そばの並木道沿いの喫茶店。
●季節はおそらく晩秋。
●「君」とはすごく気が合った。特段理由もないのにお茶するくらいに。
●なのに雑に別れてしまった。
ということがわかります。
そして猛烈に後悔していることも。
大切な「君」を失った話なのに、恋愛に関する文言は「愛」一言しか使われていません。
好きだとか会いたいだとか、一切言っていないのです。
さらにボブ・ディランというフックも効いています。
高度な表現だと思いました。
この曲が最大のヒットなのはGAROとしてはどうなの? というファンの意見もわかります。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとばかりにボーカルを悪く思っているコメントも見かけましたが、それは違いますよね。
ボーカルはプロデューサーに指名されて歌っただけです。
そして、2013年、マーク from GARO『時の魔法』の一曲目に収録された、美しいギターを堪能できる『学生街の喫茶店』。
このアレンジで、遂にこの曲は正解にたどり着いた気がします。
今回で第一部は終りです。
研究(←大袈裟)が進み次第、また発表したいと思っています。
興味の対象をひろげてくれたGAROには、深い感謝を。
(終)
(文中敬称略)