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オープンDの音色を追って 28
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皆さんのところは少しは秋らしくなってきましたか?
まだまだ蒸し暑いですよね。
でも、野菜売り場に栗が出始めました。
ちゃんと涼しくなったらGAROの秋の名曲『どこまでも駆けてゆきたい』を聴きましょう。
常にGARO情報を求めてネットをうろついているのですが、意識するのは大事だな、と思ったことがあります。
前回「エレキギターを弾くボーカルが見たい」と書いた直後に、関連する情報を思い出しました。
ボーカルのホームページに掲載された東海愛知新聞の記事です。
なぜ東海愛知新聞か? ボーカルが愛知県岡崎市出身で、岡崎市民栄誉賞を受賞しているからです。
その年(2009年)の十月二十八日には東京・赤坂ブリッツにおいて、なんと還暦ライブを行うこととなりました。「大野真澄 還暦スペシャルライヴAS NOW~WHEN I'm 60~MASUMI OHNO WITH THE ALFEE」というタイトルです。
アルフィーは僕がガロ解散後のソロ活動に入った頃、当時の所属事務所の後輩だったこともあり、ライブの際には彼らにサポートをお願いしていたという縁もありました。
過ぎてみれば六十年なんてあっという間でしたが、満員のお客さんの前で唄うのは、とても気持ち良かった。
還暦ライブのステージでアルフィーのみんながプレゼントしてくれたのが、真っ赤なエレキギター。大切な宝物となりました。
ということで、ボーカルが赤いエレキギターを持っていることがわかりました。
お客さんの前で弾いたことはあるのでしょうか。
そういえば、ボーカルはビートルズが大好きだそうですが、ビートルズナンバーを歌っているのはほとんど聞いたことがありません。アルバム『GARO2』での『Let It Be』『Because』だけです。
エレキギターを弾いて『Get Back』あたりを歌ってほしいものです。
それから、8月にX(Twitter)で見た、楽器メロトロンに関する情報。
ゴミ置き場にメロトロンが捨てられていたという話。
アルバム『三叉路』の『夜間飛行機』『ペガサス』で使用楽器一覧に書かれていたメロトロン。
GAROファンになって初めて聞いた楽器名でしたが、レトロフューチャー感があってかっこいいと思いました。
メロトロン(Mellotron)は、1960年代に発売された、磁気テープを再生して演奏するキーボード。
サンプラーの元祖的な存在で、今でも哀愁の漂う独特のサウンドには多くのファンがいます。
アナログテープを使っているためテープを巻き戻す時間が必要で、早弾きには適さないそうです。
なんとものどかで良い……と聴くだけの立場では思ってしまうのですが、演奏するミュージシャンの中には、いら立つ人もあったとか。
Yesのリック・ウェイクマンは、あまりのレスポンスの悪さに「サウンドは素晴らしいが、作りとルックスが最悪だった」と語っていたそうです。
そんなメロトロンは、現在、サウンド拡張カード一枚とっても約8万円と非常に高価です。
楽器としては、実用というより博物館に収蔵されているようなポジションなのでしょう。
そして、GAROとは別の角度から得た情報があります。
私はエレメカと呼ばれるデパートの屋上や遊園地にあったようなゲームが好きです。
ですから、そういうものが載っていそうなサイトをよく見ます。
見ているうちに、エレメカのある施設にはレトロつながりでジュークボックスも置いてあることが多いのに気が付きました。
先日、北海道旭川の高砂温泉に行った人が、館内の写真をあげていました。
この温泉は「昭和レトロなスパホテル」というコンセプトだそうです。
昭和にはまだあまり「スパ」とは言わなかった気もしますが。
そこのゲームコーナーの写真をみていると、思った通り、ジュークボックスがありました。
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掲示されたジャケットの中にはTHE ALFEEのがありますね。
『LONG WAY TO FREEDOM』『FAITH OF LOVE』等ですので、1987~1988年頃のレコードです。
これはきっとGAROのレコードがあるに違いない。
そう思ってよく見ると……。
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少し見切れていますが、ありました!
しかも!
『美しすぎて』がA面です!
これは貴重。
ジュークボックスに内蔵されたシングルは、初期プレスの盤なのでしょうね。
その上、トミーの盟友・松崎しげると並んでいます。
偶然なのかな。だとしたら、すてきな偶然ですね。
松崎しげるといえば、最近、こんなのもありました。
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表紙『噂の刑事トミーとマツ』国広富之、松崎しげる。二人の対談も掲載。
松崎しげるの相棒は、音楽でもドラマでも、トミー。
それにしても、音楽はどんどん配信のみになっていて、TSUTAYAはレンタル事業から手を引きつつあるそうじゃないですか。
コインを入れてジュークボックスでレコードをかけるなんて、ロストテクノロジーですね。
最後はテクノロジーの話。
イラスト生成AIに情報を与えて、マークを描いてもらいました。
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……AIさんにはマークがこう見えているらしいです。
いや、まったく違うってわけでもないけど、なんとなく……笑ってしまいました。
(つづく)
(文中敬称略)