過去の振り返り記事 / ファッションとデジタルを学ぶ服飾学生として日経新聞社に取材されました!
杉野服飾大学の流通イノベーションコースは2016年に新規コースとして新設され、すでに3回卒業生を出しています。当初は新しいファッションビジネスの学びとは?と悩んで「商学系」で進もうかと元上司と相談しておりました。しかし、2017年に4年の科目を最終決定する中で、時代は「ファッションとテクノロジーだ!」と合意して、コースコンセプトをEコマース、SNS、デジタル系を学ぶファッションビジネスに決めました。「ファッションテック論」という科目を文科省に申請したのも、このときでした。
それから、多くのスタートアップの企業やアパレル内のWEB事業の方々とコラボや授業協力をいただき、コース運営をしてきたのですが。2019年の12月に、日経新聞社「日経MJ」からの取材依頼が来ました。当初の取材テーマは、人気漫画の「ランウェイで笑って」がアニメになるということが話題になり、この漫画についてを学生にインタビューを希望するということでした。ストーリーとしては、服飾学生がコレクションでデビューして大成功する内容なのですが、リアル服飾学生とはどういう雰囲気なのか?これを読んでどう感じるか?という質問でした。
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学生でインタビューに応じてくれたのは、流通イノベーションコース2年女子2人とモード系の3年女子の1人と合計3人でした。自分で作った作品をもってきてもらい、ボディを隣の部屋にいた先生に貸してもらったりなどして、服飾大学の雰囲気を撮影したわけです。下は撮影風景です。
ここでは、彼女たちなりの正直な意見と感想を語ってくれて、実際に自分のブランドで成功する人は一握りではあるが、ファッションを好きな若者として夢を見させてくれることを語ってくれました。
ところが、この撮影が終わった後に、彼女たちと記者の方が雑談をする中、コースの学びであるデジタル系のことで話しが盛り上がり、記者の井上みなみさんが大変興味をもってくれました。まだ二人は2年生だったので、そこまでコース内容を理解をしているとは私も期待していなかったのですが、実際には想定以上の答えをしてくれて、驚きました。
AIによる情報分析やリアル店舗とECとの関係など。将来はWEBデザイナーになりたいなど、こちらがびっくりです。しかも、この取材は2019年の12月だったので、まだコロナ前でした。今思うと、教員が誘導しないにもかかわらず、大変意識が高い話題になりましたし、私の望むコースの方向性を理解してくれていたのかという嬉しさもありました。
結果的に、これは同じ日の新聞内で、別企画として違うページに記事を書いてくださいました。記事担当の井上さん、ありがとうございました!
私が専任教員になり、コース主任となり数年たちますが、このコースはまだ未知の分野であるだけに、毎日が苦労と悩みの連続です。しかし、アセスメントポリシーに書いてあるように、私は過去でなく未来のファッション業界で活躍できるようにと、全てが苦労して作ったカリキュラムであり、オフライン、オンラインどちらでも仕事できるようにと考えました。
卒業生たちは時々lineで報告があったり、会いにきてくれます。アパレル販売でライブコマースしてますとか、EC分野でCSやっていますとか、IT系で進む人、キャッシュレス決済の営業してる人も出てくると、それなりに感慨深いものがあります。デジタルでなくても、古着などこだわりがある仕事に就いている学生や、好きなブランドでPRとして記事を書けるようになりましたという報告も最近ありました。そういう瞬間に、心から教師になってよかったと思えます。今は厳しい世の中ではあるけれど、彼らの作る未来はきっと明るいと楽しみに考える毎日です。
https://note.com/rakutenfwt/n/n802dbc3fc129