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夢は夢で終わるのか?

この数年は大変だったし、順調に家が開かれ、色々出来たわけではなかった。
住まなくなった家はどんどん傷んでいくし、想いが空回りして人を傷つけてしまう事もたくさんあった。

そんなこんなで、父との約束の数年が経ってしまった。
この頃の家は傷みが酷かった。
なんとか数年やったけれど、維持できるまでは程遠い。

想いが空回りして何もかもうまくいかない。
古民家も、自分の本業の洋裁も、家庭も、子育てもすべてうまくいかない。と思った。
そう思うと身体が重くてどうにもならなかった。
気がついたら体調を崩してしまった。

しばらくいろんな事を休んで、もう一度最初から
1人で出来る事を探そうと思った。

また、しつこくあのパリッとした男性に泣きついた。いつもいつもちゃんと話を聞いてくれて、本当にありがたかった。
「宿泊運営が出来ると良いんですけどね〜」

宿泊運営……
いわゆる民泊である。

使い方を考える時に何度も出てくるのだが、
1番ハードルが高く、父を含め近所からも民泊のイメージは悪い。

それだけは絶対に出来ない。と思っていた。

別の方法はないかと、鎌倉でカフェをやりたいと思っている人向けの講座。シェアオフィスを考えている人のイベント。思いつく講座やイベントにいくつも参加してみた。

街づくりや民泊もその頃講義はたくさんあった。パリッとした男性に案内された民泊立ち上げのイベント。
ふと、民泊をどうやったら可能に出来るのか考えてみよう。と思い、参加した。
約半年間位だったのだが、ちょうど家と環境も築年数も同じような条件。オーナーの想いが似ていてイメージがしやすく、これならもしかしたら私も出来るかもしれない。と思えた。

しかし、宿泊運営を考えるなら、ある程度直さなけばならない。
それまで、工務店に直すとなるとどのくらいかかるのかを何社にも頼み、見積もりも出していた。
どの会社も数百万。屋根を全部直すとなると一千万近いお金がかかる。

そんなお金はもちろん無いし、借りるにしても回収の見込みの無い事業には貸してはもらえない。

結局は夢の話。妄想の中の話。

空き家再生活用
古民家活用
地域共創…

そんなものは、夢でしかないし
社会のしくみのわからない、お金の無い私にはどうする事も出来ないのかもしれない。

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