EQ実践レポート〜探究領域「選ぶChoose Yourself」④〜
「選ぶChoose Yourself」
無意識的に反応をするのでなく、意図した行動を選択するために、意識的に選択肢を並べ、熟考するプロセスが「選ぶ」にあたります。
「どのような選択肢があるのだろうか、それだけだろか、ほかにはないだろうか」のように「どうやって/how」がキーワードです。
自分はどのように振る舞うべきか、自分や他の人への影響を与えるにはどうするべきか、そして自分の考えを「実践」に移すべきかを考えることになります。
この領域には４つのコンピテンシーがありますが、今日は３つ目のコンピテンシー「楽観性の発揮」です。
楽観性の発揮
「楽観性の発揮」は、希望や可能性を信じて、自分から前向きな展望を持てることです。
コーチの私からするとコーチングマインドに通じる考え方です。
同時にマネージャーとして影響力を意識するときもこの考え方は効果的だと感じる。
人は、誰でも、バイアスがある状態で物を見ています。
事象の良い側面や可能性に視点が向きがちな人と、事象の悪い側面やリスクに視点が向きがちな人、それぞれいるのではないでしょうか。
悲観的に物事を捉える思考スタイル
「何か1つよくないことが起きた」
「出したい結果が出せなかった」
「思っているように動けなかった」
「上司に間違っていることを指摘された」
そういうたった一つのつまずきで、全てがダメに見えてきてしまう思考スタイルです。
全てのことがうまくいかない。
この状況は自力で変えていくことができない。
変えることができない私はダメな人間だ。
そうやって自分を追い込みがちですね。
その思考の人は、「どうせ」「私なんて」「ムリ」というような言葉口癖になっている気がします。
楽観的に物事を捉える思考スタイル
「大丈夫」「ここだけ」「今だけ」「やってみよう」などが口癖になってタイプが多いように思います。
よくないことが起きたとしても、それは部分的で一時的なので、まだ自分はその状況を変えられると思うタイプの方です。
コーチングでよく使用するバランスホイールを想像しました。
人生の構成要素は１つではありません。
下記のようにいくつかの要素でできています。
仕事・キャリア
お金・経済
遊び・余暇
学び・自己啓発
社会との繋がり
身体の健康
感情・精神（メンタル面）
同僚・家族との関係
ライフスタイル・暮らし
不思議なことですが、一つが満たされていくと他の要素も満たされていくそうです。
例えば、今は仕事・キャリアに満足感を得られていなくても、例えば社会との繋がりでの満足度が上がると、不思議と仕事・キャリアへの満足度も上がり全体的に人生の満足度も上がるそうです。
ある要素ではよくない状態でも、それは人生の一部分。
問題は自分で状況を変えられる要素について、可能性を信じ、変えようと思えることが重要なのだと思います。
悲観的であることと、楽観的であることは、性格ではないのでコントロールができます。
問題を特定する思考プロセスを変えれば、物事の捉え方は変えられ、違う行動に結びつけられるのです。
私はトラウマになっているような大きな過去の失敗を思い出しみました。
あのときの私は下記の思いに確かに囚われていたように思います。
「この状態はいつまで続くのだろう」
「私は何もできない頼りにならないマネージャーだ」
「この状況は自分では変えることはできない」
こんなときにEQについて知識があれば自分に投げかける問いも生まれます。
「今年は何が障壁となったの？」
「うまくっているのはどこの部分？」
「うまくいっていないのはどこの部分？」
「どんな行動をすれば乗り越えられる？」
そして、問題の箇所が特定され、自分で変えられる部分がわかれば、気持ちもポジティブになり、前進することができます。
楽観的でいるために
P（永久に）と思っている時間軸をT（一時的）
P（広がり）と思っている領域・広がりをI（限定的）
P（何もできない）と思っている努力や個人的関与をE（努力次第）に
一つ一つ倒してみるという手法は壁にぶつかり、何かを決断する際には有効だと感じました。
まとめ
ポジティブ心理学でいう楽観性は「現実に足を据えたままポジティブに物事を捉える」ことだと聞いたことがあります。
闇雲にポジティブにと言われても誰もが困ると思いますが、自分が大きな壁にぶつかり、「あぁ、ネガティブな思考に囚われそうだ」と思ったらこのTIEプラクティスを試すといいと思います。
性格は変えられませんが、考え方や捉え方は変えられます。
そして、考え方が変われば、変化が必ず生じます。
そこを突破口にできますし、あなた自身だけでなく周囲の人や状況にも良い影響力を発揮し始めるからです。
あとがき
この記事が誰かの何かの役に立ってくれて、最幸の人生への行動のきっかけになってくれればと思います🤗
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