見出し画像

熊本県立劇場40周年記念コンセプトムービー音楽について#104

熊本県立劇場40周年記念コンセプトムービーの音楽を担当させていただきました。

監督・撮影・編集/中川典彌(株式会社映gent Ro.man)
・撮影アシスタント/橋本大
・音楽/鎌田優紀子 ミックスマスタリング/PIANO FLAVA
・ナレーション/下川涼
・ロゴマーク/東幸一郎(株式会社ジャム)
・コピー/武田晶彦(株式会社インプレッションズ)
・ディレクション/原田雄太(株式会社アド・スーパー・ブレーン)
・開館40周年記念事業プロジェクトチーム

佐渡裕さんのコンサートや熊本交響楽団等の演奏会で数年前に県劇には行ってましたが、まさか自分が40周年記念映像の音楽を作曲することになるとは夢にも思わないし、タイムスリップして過去の自分に教えても信じてくれないと思います。

それくらい、私にとって県劇は遠い存在でした。
熊本在住ではあるけれど熊本生まれではないので、県劇でさまざまな節目を迎えたわけでもない。

ですが、初めて県劇に訪れた際に感じた感動は今でもよく覚えていて、どこか独特で重厚感ある建物と雰囲気に圧倒されました。エントランスからホールまで、大好きな建物です。

今回、これまでもお仕事をいくつかご一緒させていただいている監督の中川典彌さんに、撮影前の見学にお誘いいただきました。

画像1
画像2

なかなか普段は見ることのできない県劇のあんなところやこんなところまで見学させていただき、最後の方はやや息切れ(笑)

劇場って広い!

気づいたのは音響室や舞台裏など場所によってステージから聞こえる音は全く異なっていて、スタッフの方はいつもこんな音が聴こえているんだなと思いながら劇場内を歩き回りました。

大学時代はステージに立つことが多かったのですが、楽屋に聞こえるステージのリハーサルや本番の音って特別なんですよね。
緊張と興奮と。久しぶりにそんな気分を思い出しました。

画像3

映像にも出てくるピアノ格納庫のシャッター音。スタインウェイのピアノやチェンバロなどがここにあります。
見学の際にはどの機材や場所でどんな環境音が鳴っているのかもしっかりチェックしてまわりました。ドアの開く音から緞帳の上がる音まで、耳をすませばどれも個性的。そんな音を使って、監督の典彌さんが県劇の歴史や今を表しています。

あるクリエイターの方からは「ピアノソロと環境音がお互い邪魔することなく美しく奏でられているのが良かった」と感想を頂いて、すごく嬉しかったです。

あとはラストシーンのステージに立つまでの高揚感を、ピアノソロにあるモチーフを使いながら、様々な演者がステージに立つことを表現するべくオーケストラにしたことも、典彌さんのアイディアに刺激を受けて変更した部分でした。

画像4

監督の典彌さんと撮影アシスタントの橋本大くん。
熊本で人気のカメラマンである大くんは、今回が初めましてでしたが撮影した写真を拝見して本当に感動しました。ぜひこちらの大くんのweb siteもご覧いただければ!

今回も多くの方々、そして素晴らしいチームの一員としてこのお仕事に関わることができて光栄に思います。

ステージ上の演者にも、県劇のスタッフにも、スポットライトをあてた映像をぜひご覧いただければと思います。

40周年を迎えた熊本県立劇場のこれからが楽しみです。






いいなと思ったら応援しよう!