オリーブの収穫のお手伝いに|小豆島への旅。
週末、小豆島に行ってきました。
8年ほど前から、毎年、小豆島に行くようになりました。
最近は年に2回ほど。
秋は、オリーブの収穫のお手伝いに。
お伺いするのは、高尾農園さん。
ほぼひとりで農園を切り盛りされている高尾さん。
農業サークルの大学生たちが大勢でやってきて、草刈りや収穫を手伝っていて、わいわいとそれはそれは賑やかだったのです。それが高尾農園さんの名物でもあったのですが、今年はコロナの影響で、サークルとしての活動が不可能に。
学生さんが来れないとなると今年の収穫、大変なのでは、とお手伝いに行って参りました。
オリーブ畑。今年は豊作でした。
高尾農園では、数種類のオリーブを育てていますが、こちらはルッカ。
小豆島ではミッションと並び、よく育てられている品種です。
高尾農園では全て手摘みです。半月型のカゴを体の前にさげて、摘んだオリーブを入れていきます。
各人の集めたものを、ケースに集めて、搾油所に運びます。
高尾農園さんでは、グリーンのうちに摘みます。熟した方がオイルはたくさん絞ることができ、まったりした風味になります。実が青い時に絞ると、得られるオイルは少ないものの、フレッシュでピリッとしたアタックを感じるオイルになる傾向があります。
去年、訪問したイタリア・トスカーナのcapezzanaの農園では、オリーブの樹の周りにネットを広げ、手摘みした実を下に落としていました。
カペッツァーナでは、緑から紫ががった段階、これぐらいがベスト、とのことでした。
「どういうオイルを作りたいか」によって、摘むタイミングも変わってくるのですね。品種によっても違ってくるのかも。
高尾農園さんよりも色づいた実が多いのがわかります。
さて、トスカーナから小豆島に戻って。
収穫で終わりというわけではありません。
摘んだ実を持ち帰り、ふかふかの毛布の上にオリーブを広げて、軸や葉を取り除き、熟したものも別に分けます。
実のまま、塩水漬けにするものは、傷がないものをピックアップ。
美人コンテストの審査員のような気持ちになります。オリーブの実の世界もなかなか厳しい。
ピカピカでしょう!こんなにきれいな実でも塩水漬け用に選ばれるのは、
10個にひとつぐらいという狭き門。
オイル用のオリーブは、搾油機へ。
遠心分離、結構大きな音がするのです。
出来上がったオイルは……ほら、こんなにきれいなグリーン!
香りが良くて、少しピリッと喉にアタックがあって、なめらかで。
持参したマイ生ハムにかけていただいたのですが、それはそれは美味しくて。
高尾さんのオリーブオイル、世界的なコンクールでも何度も賞を取っているのです。
2020年はルッカとタジャスカ、2つも受賞!
搾りたての無濾過のオイルは送ってもらうことにしたのですが、先に1本、濾過したものを持ち帰らせてもらいました。
マンザニロ種とネバディロブランコ種のブレンド。
帰宅した日に早速封切りしました。
うーん、おいしい。
日本のオリーブオイルも結構、頑張ってます!
お値段も高めになっちゃいますが、ぜひオリーブオイル好きな方には試してもらいたいな。