シェア
この記事はマガジンを購入した人だけが読めます
みなさん、昨年11月から11ヶ月間お疲れ様でした。最初の自己紹介月(11月)からはじまり割と必死で過ごしてきた気がします。9月初旬のオフラインイベント「三日間のコンポジション・アカデミー」も楽しかったですね(厳密には別企画ですが)。
2018年から開始した、さっきょく塾。2019年9月、今月が最終月です。今まで、月毎テーマを分けて、わたなべ、森下の思考論をお届けしてきました。 その中から更にまとめたものはこちらでもご覧いただきます。 2018年12月:「ノイズって美しくない?」 2019年1月:「オペラを書いてみることにした」 2019年2月:「ひとりで作曲をする?それとも演奏家と共同でつくる?コラボレーションという技」 2019年3月:「変化する楽器たち。」 2019年4月:「まだ五線使ってる
いつかは行ってみよう、行ってみたい、欧州作曲アカデミーの続き。オーストリア、グラーツで隔年(奇数年)冬季に行われているインプルスアカデミーです。
いつかは行ってみよう、行ってみたい、欧州作曲アカデミーの続き。夏休みに因んで、ダルムシュタット夏季講習会の詳細をお届けします。 Internationale Ferienkurse für Neue Musik, Darmstadt (ドイツ) ①応募
「身体と作曲」と題した音楽思考論を展開しました。さて、ここからは受講生の時間です。以下の質問に対して7月末日までにエッセイを投稿してください。
*ディスカッション③* わたなべ:去年、リザ(・リム)とかレベッカ(・サンダース)のコントラバスのコンサート一緒に行ったじゃない。あの時に、凄く全部クオリティがあるなって思ったんだよね。でもこのクオリティっていう言葉、結構逃げ道がある言葉で、まだ説明ができない。少し話変わるんだけど、ちかこは、このクオリティについてはどう思ってる? 森下:ゆきこちゃんのいう「質」と、わたしは違う意味で使ってるのかも。クオリティが高いが低いかっていうより、どういう種類の体験がクリエイトされるか
*ディスカッション②*
*ディスカッション①* わたなべ:この前、留学前に使ってたUSBを見つけて、そこに入っていた思考整理帳を読み返したんだよ。そしたら、10年前のわたしの課題は「自分が何をどう聞いているか知る」だったの。 森下:聞く? わたなべ:でも、その頃はまだ「自分がどう聞いているか」がわからなくて、音の認知について考える10年だった。 森下:これ、こないだのゆきこちゃんの発言メモね。「個人的な友人統計で感じてるんだけど、作曲家は大きく二つにわけられて、ピッチ優勢型、と時間優勢型。」
身体と作曲。これが今期最後の回になるのかな?担当は森下です。 さいきん(5月末)わたなべさんと揉めに揉めていました(笑)喧嘩などではないですよ!お互いが考える「音楽」の定義に開きがあり、それを話し合っているうちに終わらなくなったっていう。
6月は「コンサートホールで満足してる?サイトスペシフィックな音楽」と題した音楽思考論を展開しました。さて、ここからは受講生の時間です。 【6月の課題】 あなたの作品において、場所とは?
マノス・ツァンガリス(Manos Tsangaris)は、ドイツ、デュッセルドルフ生まれの作曲家です。 作曲だけでなく、パフォーマンス、インスタレーション、ミュージックシアター、そしてオーガナイズなど幅広く活動しています。
ペーター・アブリンガー(Peter Ablinger)はベルリンベースで活動しているオーストリア作曲家です。私は、この時代に生きる作曲家の中で、アブリンガーは非常に重要な存在だと思っています。音楽の概念そのものを変えた作曲家。そんな彼の作品の中でも「空間の使い方(考え方)」は、一つ大事なキーワードになっているような気がするんです。 恐らく見たほうがわかりやすいと思うので(体験するのが一番だけれど)、具体的な例として、二つ挙げてたいと思います。 (1)オーケストラ作品「Ru
クラウス・ラング(Klaus Lang)はオーストリアの作曲家、グラーツ音楽大学で作曲科、そして宗教音楽作曲科の教授をしています。まず幾つかの作品をリンクします。 「bright darkness 」(2017) クラウス・ラング自身による演奏。ここで演奏することだけじゃなくて、演奏に至るプロセス自体を見せるドキュメンタリー。