雪割納豆のあれこれ㉓塩こうじ納豆!雪割納豆の仲間たち!
本日は塩こうじ納豆のお話。スーパーマーケットの納豆売場を思い浮かべていただきたい。納豆売場には、ナショナルブランド(タカノフーズさん【おかめ納豆】・ミツカンさん【金のつぶ・くめ納豆】・あずま食品さん)など、いわゆる大手メーカーさんが、そして地域の大手メーカーさん(東北地方の場合、ヤマダフーズさんなど)、そして地場の納豆製造者さんの商品が、陳列されている。スーパーマーケットの納豆売場は、納豆業界のシェアや現在のトレンドを読み取るに最適なのだ。また、その地場の納豆屋さんも必ず品揃えしてある、その地域の納豆食文化を考える上で、格好の勉強場所にもなる。そんな事を前置きした上で、山形県・置賜地域の納豆売場のお話をする。山形県内の納豆の納豆売場には、必ずといっていいほど、塩こうじ納豆が存在している。納豆売場上段にポジショニングしている事が多々だ。雪割納豆を含めた塩こうじ納豆は、山形の納豆文化の特色といっていいだろう。県外では、なかなか見ることのできない光景である。塩こうじ納豆も、大きく分類して3つの特色がある。長期熟成発酵した深漬けタイプ(雪割納豆)・お味噌のような塩辛い物、358などの塩こうじを混ぜた浅漬けタイプ(高畠納豆の製造するこうじ納豆など)塩分が低く米糀の甘さが特徴的な物、甘酒を混ぜ合わせたようなタイプ(酒田納豆の製造する塩納豆)米糀の甘さと水分が多い物、この3つタイプだ。地域のお米文化・米麹文化・納豆文化の長い時間の経過と共に、小さなコミュニティの中で、育まれてきた塩こうじ納豆文化である。また別の機会に山形以外の塩こうじ納豆も紹介していきたい。本日はこのへんで、是非スーパーさんなどの小売店で、納豆売場の上段を見て頂きたい。塩こうじ納豆文化が広がっている。お読みいただきありがとうございます。
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