雪割納豆のあれこれ㉗雪割納豆の風景・第1話
雪割納豆,いや五斗納豆の過去にどのような風景があったのだろうか。
そんなことを想像しながら今日は書いてみたい。
「また明日、じゃあねぇ」
「ただいまぁ」
「おかえり。明日から稲かりだから、学校やすんでいいからな」
「・・・ぅん」
今年も、この季節がやってきた。明日から田んぼだ、、、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「だいたい片付いたから、来週から学校いっていいぞ」
「ぅん」
・・・・
「おはよう、ゆきくん、稲刈り終わったんだねぇ」
「おはよう、ゆきちゃん」、、、「ゆきおくんは今日くるかなぁ」
「ゆきおくんは、もう少しかなぁ」
「ゆきおくんとこ田んぼ広いから」
「もう少しでみんなそろうねぇ」
「うん」
昭和20年代後半の回想。
稲刈り季節になると農家の子供は、学校を休んで田んぼ仕事。
田んぼが終わると、田んぼの畔の大豆の収穫。空気がつんとする季節がやってくる。
五斗納豆は、お米と大豆を大切に食べ続けるための食べ物。そまつにしたら、ばちがあたる。昔は家庭でこしらえた、そんな食べ物。
雪割納豆の風景・第2話につづく。
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