神話解体新書 古事記 伊邪那岐の禊ぎ1
原文
是以、伊邪那伎大神詔「吾者到於伊那志許米上志許米岐此九字以音穢國而在祁理。此二字以音。故、吾者爲御身之禊」而、到坐竺紫日向之橘小門之阿波岐此三字以音原而、禊祓也。
故、於投棄御杖所成神名、衝立船戸神。次於投棄御帶所成神名、道之長乳齒神。次於投棄御囊所成神名、時量師神。次於投棄御衣所成神名、和豆良比能宇斯能神。此神名以音。次於投棄御褌所成神名、道俣神。次於投棄御冠所成神名、飽咋之宇斯能神。自宇以下三字以音。次於投棄左御手之手纒所成神名、奧疎神。訓奧云於伎。下效此。訓疎云奢加留。下效此。次奧津那藝佐毘古神。自那以下五字以音。下效此。次奧津甲斐辨羅神。自甲以下四字以音。下效此。次於投棄右御手之手纒所成神名、邊疎神。次邊津那藝佐毘古神。次邊津甲斐辨羅神。
右件自船戸神以下、邊津甲斐辨羅神以前、十二神者、因脱著身之物、所生神也。
伊邪那美と伊邪那岐、ベガとアルタイルの時代から
さらに7000年が経過。
時はBC5000年頃、北極星はりゅう座トゥバン。
歳差運動でベガからは120度近く移動している。
現代では輝きを失った星だが、当時は一等星でありベガ同様に人々の道標となっていた。
天文界の第2期、黄金期である。
秋分点は、スバル。
春分点は、アンタレス。
空には重要な季節の目印となる位置に、主役級の星々が坐した。
伊邪那岐の禊ぎは、三削ぎ=3切り。
9進法計算されたデータを6進法をベースとした12進法で計算し直すこと。
伊邪那岐と伊邪那美の最後、1000人殺し、1500人産む話しは、9進法計算の自然事象の時間を8方位に変換し、
6進法ベースの時間の表現の12進法と上手く互換させるための伏線である。最小公倍数は24。
1日24時間が
8方位12支である。
時間に比べて、自然の速度は少し遅くなる。
6進法も9進法も循環小数となる。
60進法は紀元前3000年から紀元前2000年の頃から、シュメールおよびその後を継いだバビロニアで用いられた。
シュメール人が60進法を用いた理由は分かっていないとされる。
特徴的なのは、1未満の数を表す際に、早くから小数の概念が存在した事。
つまり、シュメールの起源も、日本にありそうだ。
9進法の考えは、月の月相にある。
朔から満月まで15日
満月から朔まで15日
月は約27.5日で一周するが約30日周期で月相を変える。
9進法で表された30ならば
10進法に直せば27。
30が27になる。
つまり時間10に対応するのは自然9。
ややこしい。
何故そんな話しになるのかと言えば、9進法計算は循環小数を持つから。
10を9で割ると、1.1111…
自然1は1.1111…の時間をもつ事になる。それが旬。
循環する9を切って区切りを作る。
白山菊理比売は、切9理比売となる。
9切りとは、9が内包する循環を切って節目を作る事。
それが季節(9切)
区切りなく循環していては、混乱が生じたのだろう。
伊邪那岐は竺紫の日向の橘の小門の阿波岐原に到り禊ぎを行う。
竺紫は大八島の筑紫とは違う漢字が当てられている。
同じではない。ただし、日向に注目したい。
北斗の柄杓にあたる肥国の建日向。
この柄杓の延長、この尾指す場所にあるのは「富士山」
反対に伸ばせば能登先端の珠洲岬。
竺紫は「富士山と珠洲岬」で日向は「伊豆の上白岩遺跡」と「能登の真脇遺跡」である。どちらも縄文時代の遺跡である。ここから天体観測を行なっていた。
日向の橘(断ち鼻)の小門の阿波岐原。
半島の出っぱりを鼻と表現した。
半島を断ち切る日向を結ぶ直線である。
その線上にあり、中心に位置するのは諏訪湖。
諏訪湖が新たな舞台となる。
観測場所が日本海側から太平洋側へと変更。
その意味も込めた「道返し」であった。
諏訪湖を鏡代わりにして反転させた。
測量技術が進歩していたとしか思えない。
見に付けたものを脱いで生まれたのは12神。
りゅう座を中心に円を描き、黄道と地形と照らし合わせる。
杖(子午線)からなる神は衝立船戸神。
夏至、しし座レグルスで糸魚川。
帯(ウミヘビ座)からなる神は道之長乳齒神。
フォーマルハウトであり親不知。
囊からなる神は時量師神。
トゥバンの真上には北斗の柄杓(北の大時計)、立山。
衣からなる神は、和豆良比能宇斯能神(音読み)。
患いの牛で疱瘡神シリウスで珠洲岬。
褌からなる神は、道俣神。カペラ、石動山
カペラはこぐま座αとベガの延長線上にある。
冠からなる神は、飽咋之宇斯能神(宇斯能は音読み)
秋杙の牛の神、牡牛座で春分(秋分点)を迎える。場所は医王山。
左手の手纒からなる神は、奧疎神(奧は於伎と訓し、
疎は奢加留と訓読み)。
沖へ遠ざかる場所。黄道から遠い地点。ウミヘビ座。佐渡島。
奧津那藝佐毘古神(那以下五字音読み)。ウミヘビ座。信濃川河口。
奧津甲斐辨羅神。(甲以下音読み)。ウミヘビ座。津南町。縄文遺跡の宝庫。
甲斐弁羅は地層を指す。
富士山ができる前の第3期中新世のグリーンタフ分布を見ると、九頭竜川一帯と信州山梨の地質は同一となっている。
鍾乳洞や洞窟で暮らす人々は、地質の差異に厳重な注意を払っていたと推測する。
右手の手纒からなる神は、辺疎神。アンドロメダ座で白川郷。辺はペガススの四辺形の辺である。辺から遠ざかる。
辺津那藝佐毘古神。ペガスス座で白峰。白山のサポーター。
辺津甲斐辨羅神。ペガスス座で九頭竜川。
併せて12神。
ベガからズレた120度の方向の位置を修正した。
次は待ちに待った三貴子誕生である。