日から読み解く古代史


ニチ、ジツ、ひ、ひかり、さきに

太陽の形
中に小点を加えて、その実態のある事を示す
ただ空圏と区別するために小点を加えたものに過ぎない
と解釈されている

だが、個人的にこの解釈が違うのではないかと推測している

まず、古代、日と實(実)は同音であった。
説文において、
日は實てるものなり、太陽の精はかけず

音が一緒である事には非常に大きな意味があったと思う


ジツ、みちる、み、まこと
宀と貫に従う。
ぜにさしに通した貝貨を宗廟に供える形

貝については何度も触れてきたが、
貝は子安貝の象形とされるが、
本来、横縞の紋様をもつ豊満(妊婦)な女性を示す文字だったと推測している

その女性を供えものにする何らかの呪儀があったのだろう

さて、子安貝は南方で採れる貝
つまり、この横縞の女性もまた南方の人であろう

日が、ひ、ひかりを意味するのは、この女性の出自と併せて考えると、南方の人ー太陽の認識があったのではないだろうか。
つまり、ジツと言う音に、南ー方角の意味があった。
光の方角ともいえる。

漢字の南は、元々苗族の楽器を指す。ナンは暖と発音が近いが、つまり、暖かさを示す音である気がする。

音に大きな意味があった。

日についてさらに考察していく。
陰陽のマークにも似ているが、
元々、一つの世界を表す空間に、太陽が横切る事を意味したのではなかろうか。

前回、葛藤について考えた際に、
古代は、闇ー夜の世界が中心にあった。
地下や洞窟などの闇の世界と、
月や星が輝く夜の世界

この二つの闇は、一つの文化を形成していた。
そこに、太陽の文化が横切る。
闇の世界は分断された。

夜明けにより、夜の世界は終焉を迎えた。

地下や闇で暮らす人の信仰は、死や再生にあった為、
いつしか、忌み嫌われるようになっていった。
夜空の文化を持つ人々だけ、神の声を聞く人々として重宝されていくようになる。

葛は地下で繁殖し、
藤は地上で花を咲かせる。

これが、葛藤の始まりであったと解釈する


たった一つの漢字が、古代の人々の暮らしを教えてくれた

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