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検証 大国主神ーシルクロード

日本神話に登場する大国主神。
その出自を検証する。

大国主神は須佐之男命の子孫にあたる。
ヤマタノオロチから命を救ったクシナダヒメとの間に生まれた八島士奴美神から数えて五代目にあたる。

そして須佐之男命の子孫にも関わらず、
須佐之男命の娘の須世理毘売と結婚する。

それぞれの神が何を象徴しているか解れば、
物語はスムーズに読み解ける。

古事記は歴史書である。
この神話は地理書でもある。
神々は気候風土や、概念を象徴する存在である。

大国主神は北陸から始まった商売という概念の象徴だろう。
須佐之男命は、産業の象徴だと思われる。
自給自足から等価交換までの時代の担い手になる。
娘の須世理毘売は流通を象徴している。
大国主神と須世理毘売が結びつく事で、経済が生まれるのだ。

北陸と断言する根拠がある。
ヤマタノオロチは高志(富山県)出身である。
八つの頭と八つの尾、これは富山県八尾と山田村の地形そのものを象徴している。

命を救われたクシナダヒメは神通川をさし、その子は富山平野ー八島士奴美神。
八という漢字は、沢山のという意味と考えられがちだが、語源は左右に裂く、分断する意味である。
高志の国を二つに裂いた場所になる。

この子供は淤迦美神の娘と結ばれる。
淤迦美神は富山県庄川、古代、雄神川と呼ばれた。
その娘は、分流の射水川にあたり、富山湾に注ぐ。

そしてこの孫は天之冬衣神。大国主神の父である。
冬に日本海に吹く季節風を指す。
母は刺国若比売。刺は針に通じており、針ー蜂ー八の国、つまりヤマタノオロチの生息地にあたる。

世界経済は、富山湾と富山山間部を結ぶルートから発生した。

さて、大国主神の父は、冬に季節風に乗ってくるから商いの相手は、富山県からみて北西。大陸の日本海側。ウラジオストク辺りになる。
これは後の渤海航路にあたる。

大国主神には大穴牟遅神、葦原色許男神、八千矛神、宇都志国玉神という複数の名前がある。
漢字と発音から推測すると
大穴牟遅は、洞窟と牛を引くー牛の生簀ー白山信仰
葦原色許男は、葦原四股男ーモンゴル相撲
八千矛は、大勢のおぼこ(生娘)ー機織り娘
宇都志国玉は、移し国魂ー遷都。

大国主神は兄弟に何度も殺されかける。
これは立山と信濃を結ぶルート開拓の話である。
生命を救うキサ貝比売と蛤貝比売は、
富山の片貝川とその河口の魚津。
魚津といえば、蜃気楼、蜃気楼は大蛤が生み出すと言われる。片貝川と大蛤。その港は生地。

また、氷目矢でも殺される。
氷目は姫ー小さなであるから、小矢、つまり富山県小矢部にあたる。

大国主神はどうしても、氷見から富山県を抜けて信濃にでる事が出来なかった。
故に、八上比売が伏線になる。

稲羽の白兎は、何故挿入されているか。
これは、能登からの流通経路を示している。
美しい八上比売は「白山」経路を指す。
稲羽の白兎は、蒲で傷を癒すが、これは能登ー蒲郡の塩の道ルートが存在した事を象徴している。

これを利用して、大国主は能登ー五箇山ー飛騨ー信濃ルートを開拓した。

大国主神と沼河比売の逢瀬が語られる理由はここにある。
沼河比売は、新潟の姫川を指すといわれる。ここは翡翠の産地である。姫川の上流は長野大町にあたる。

さて、須佐之男から与えられる試練は、高志の統治に絡む。
蛇攻めは、川の治水。富山県は急流と川だらけである。
蜂・ムカデ攻めは、ムカデが呉公と当て字されている事から、中国の越を指し、倭人は呉公の子孫ということから、越ー高志の人々を指す。
蜂攻めは、針つまり入れ墨した人々。
(越人は入れ墨していたから)

鳴鏑と火攻めは、鳴鏑が風そのものを指す。
ネズミに喰われた羽は、石川県羽咋を指し、白山側の勢力を取り込んだ事を示している。

こうして、須佐之男から、生弓矢、生太刀、天沼琴を貰い、須世理毘売と結ばれる。

生太刀は剱岳、生弓矢は槍ケ岳、天沼琴は称名滝、つまり立山連峰を手中に納めたのである。
その主力産業は、絹。そして金(少名毘古那神と協力)

こうして、日本海の高志から世界経済ーシルクロードが生まれた。

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