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神話解体新書 古事記 黄泉国2 黄泉平坂

原文
於是伊邪那岐命、見畏而逃還之時、其妹伊邪那美命言「令見辱吾。」卽遣豫母都志許賣此六字以音令追、爾伊邪那岐命、取黑御𦆅投棄、乃生蒲子。是摭食之間、逃行、猶追、亦刺其右御美豆良之湯津津間櫛引闕而投棄、乃生笋。是拔食之間、逃行。

且後者、於其八雷神、副千五百之黃泉軍、令追。爾拔所御佩之十拳劒而、於後手布伎都都此四字以音逃來、猶追、到黃泉比良此二字以音坂之坂本時、取在其坂本桃子三箇待擊者、悉迯返也。爾伊邪那岐命、告其桃子「汝、如助吾、於葦原中國所有宇都志伎此四字以音青人草之落苦瀬而患惚時、可助。」告、賜名號、意富加牟豆美命。自意至美以音。

変わり果てた伊邪那美の姿を見て、伊邪那岐は畏れて逃げ還る時に、伊邪那美が「私を辱めた」と言い、豫母都志許賣(全て音読み)を遣わせ追わせた。
ここに伊邪那岐が黒御蔓を取り投げたら蒲子が生じた。
これを食べている間に逃げ行くが、なお追いかけてくる。また右御美豆良の湯津津間櫛を引きかけて投げれば笋が生じた。これを食べる間に逃げ行く。
また後の者、八雷神に1500の黄泉軍を副えて追わせた。
佩していた十拳剣を抜いて後手布伎都都(布以下音読み)逃げるが、まだ追ってきて、黃泉比良(比良は音読み)坂之の坂本にきた時、坂本にある桃子三個を待ち撃ち、悉に返っていった。
伊邪那岐命、桃子に「汝、我を助けてくれたように、葦原中國所有宇都志伎(4字音読み)青人草之落苦瀬而患惚時、助けてあげて」と告げて、意富加牟豆美命(全て音)という名を賜った。

豫母都志許賣は一般的にはヨモツシコメだが
「四方閉じ込め」で四角形。方眼紙。
しこめ=45目で4マスに5目ある意味。
幾何学のお話。
伊邪那岐の投げた黒蔓がえびかずらに変わる。
蒲子はエビカヅラではなくガマの子、
ガマの穂は円柱形。
伊邪那岐の投げ入れた問題
「円柱展開図を作る」
右の美豆良の湯津津間櫛を引っ掛けて投げると笋(たけのこ)が生じた。たけのこは円錐形。
「円錐展開図を作る」
これを解いている間に逃げた。
右の美豆良の湯津津間櫛にも意味がある。
灯りを灯す時に使ったのは左の湯津津間櫛である。
湯の津と津の間、火打山の櫛(峰)から投げたもの。
地下トンネルのルートを示すのではないだろうか。
美豆良のように8の字になっている。
地下迷宮がこの山々の下に存在するのではないか。

さらに八雷神と1500の黄泉軍が追ってくる。
十拳剣を抜いて後手布伎都都(布以下音読み)逃げる。
十拳剣は10進法。
布伎都都=布伎の筒は「渦巻き」
巻物は円が拡大していく。
閉じた円ではなく、広がっていく円の長さを求める事で
9進法に対抗した。
そして、9進法を打ち負かしたのは、
黃泉比良(比良は音読み)坂之の坂本にきた時、坂本にあった桃子三個。
比は匙だから匙加減がよい境。そこにあった桃。
意富加牟豆美(全て音読み)おおかむずみ「夕夏六つ日」
牟は牡牛座、豆はスバル。
スバルは天体観測に有能な星で、様々な指標にされている六連星。
BC10000年頃の夏至の位置。

桃は6。数字の6。
6も循環小数を作る数。
1÷6=0.16666…
2÷6=0.33333…
3÷6=0.5
4÷6=0.66666…
5÷6=0.83333…
7÷6=1.1666…
繰り返す。
9の循環計算に対抗した。

3×6=18=いは=伊波
18も非常に暗号めいた数字だが、その説明はどこかででてくるだろう。
また桃=6が3つで666。
これも謎めいた数だ。

さらに桃は百。
3進法の100=9  
6進法の100=36
9進法の100=81
9、36、81
1を引くと
8、35、80
3進法の8=22
6進法の35=55
9進法の80=88
つまりそれぞれの進法を一度10進法にする。
10進法にした数から1を引く。
そしてもう一度、それぞれの進法に戻すと
循環数になっている。
桃の知恵である。










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