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フィヨルドとサーモンとサウナの旅3〜プレーケストーレンと絶景〜
6月17日、日曜日。朝7時半に起床して、軽く朝ごはんを食べてフェリー乗り場へ。プレーケストーレンという、リーセフィヨルドの中でも有名な、綺麗なフィヨルドの景色が見られる崖へのトレッキングへ向かう。
プレーケストーレン登山口へは、スタヴァンゲルからはフェリーでTau(タウ)へ行き、そこからバスに乗る。港のフェリー乗り場にはかなり人が集まっていた。インターネットでフェリー+バスのチケットを買っていたので受付で見せる。往復で350NOK。5000円弱くらい。
想像していたよりかなり大きいフェリーがきて、乗り込む。5、60人くらい+車も乗り込んでいる。フェリーの中には軽食が買えたりと快適。約45分でTauに着き、バスに乗り換えて登山口へ。
別荘地のような雰囲気のTauの街を見ながら、30分ほどで登山口に着いてトレッキングスタート。予報では雨だったが、降っていなくて安心。曇っているが気温的にはちょうどよい。
登り始めの看板。約4キロの道のりで高低差340mなのでそこまでではないが、途中やや勾配がきついところがあるようだ。
岩盤の道を登っていく。土の地面でないのが新鮮に感じられた。5月に奥秩父の瑞牆山へ登ったので岩場を思い出したが、瑞牆のトゲトゲした岩の感じではなく、こちらの岩盤や岩場はもっと削られてなめらかな表面をしている。日本からだと、登山道や地図がなく不安だったが、整備されているのと、非常に観光客が多く、迷う心配はほとんどない。
途中、美しい池があったり、尾瀬のような湿地もあったりと、さまざまな山の表情が見れて楽しい。少し勾配がきつい岩場もあったりした。トレッキングに連れられていた犬がちょくちょく寄ってきてかわいい。海外のトレッキングは初めてだけれど、欧米人の登りの早さに驚く。足が長いとこんなに違うのか…。
こちらの池は、岩盤だからか?なのか、曇っていたこともあるのか、非常にきれいに景色が水面にうつり、鏡みたいだった。深い色をしていて、周囲の森がはっきりと映っている。
1時間ちょっと登ると、ひらけてくる。遠くまで岩盤が続いていて、さらに進むと、遠くにフィヨルドがみえてくる。プレーケストーレンまであとすこし。
2時間弱でプレーケストーレンへ到着。先まで見えない、奥行きのあるフィヨルドがきれいに見えて、感動・・!やや曇っていて風も強いが、きれいに遠くまで見渡せる。日本の山は頂上に登ると水墨画の世界みたいだなぁとよく思うが、ノルウェーのフィヨルドは、奥行きがあってまた別世界だった。
プレーケストーレンは、約600mの高さにある25m四方の一枚岩の崖だという。見たこともない断崖絶壁にびっくりした。600mというと、高尾山の頂上から、真下の海を見ているようなものだ。そりゃ高いわ。
周囲のひとたちは、みな思い思いに写真を撮ったり、ご飯を食べたり、キスをしているカップルなんかもいた。崖の先端でプレーケストーレンのアイコンとなっている大の字のポーズで写真を撮るのが人気。なかには逆立ちしていたり、足を投げ出して崖の先端に座る人も。やや高所恐怖症のわたしには、足がすくんで下が見える位置にはなかなか行けなかった・・・。
さらにすこし登って、上からプレーケストーレンを眺める。人工的に作ったんじゃないかと思うくらい、きれいな正方形に近い形をしていて面白い。上から眺めながら、サンドイッチを食べたりした。
1時間ほど上にいて、きた道を下りはじめる。下りの最後30分ほど、冷たい雨が降り、かなり濡れて下山。帰りのバス、フェリーでは寒気がひどく、風邪をひいたことに気がつく。フェリーで、寒すぎて野菜スープを飲んでいたら、となりに座っていた(おそらく地元の)おばあさんに、「いいチョイスね」とにこやかに話しかけられる。スタヴァンゲルで乗ったバスの運転手さんもとても親切だったり、ノルウェーの人は観光客に暖かく接してくれるひとが多くて嬉しい気持ちになる。
スタヴァンゲルには17時頃着き、そのまま荷物をまとめて空港へ。スカンディナビア航空でノルウェー第2の都市・ベルゲンへ向かう。ベルゲンには飛行機で1時間弱、20時頃着。
空港のトイレのサインがかわいい。
ベルゲンは世界遺産のブリッゲンという昔の倉庫街がある港町。ブリッゲンの端にあるホテルにチェックインし、夕飯を食べに行こうと思ったが、寒気がひどくやめておいた。近くのフィッシュマーケットで夫がフィッシュスープとサーモンステーキを買ってきてくれた。
このフィッシュスープはノルウェーの名物料理のようで、魚介類と野菜を煮込んだ濃厚なクリームスープ。これが非常に美味しかった。クラムチャウダーと見た目は似ているが、クラムチャウダーが貝のだしが効いているのに対し、フィッシュスープはサーモンやエビ・カニなどの味がして、塩気も強め。パンに浸して食べると最高。(このあと、フィッシュスープにはまりどこの店でも頼むようになる)またノルウェーでは持ち帰りのお酒の販売が厳しく、時間制限があるとのこと。アルコール率の低い、2%くらいの、いわば日本の第3のビールは夜でも販売がOKなようで、市場で買ってきたビールを飲む。たしかに薄めの味がした。
フィッシュスープで体が温まり、次の日もあるので早めに就寝。というか、旅に出てからずっと早めに就寝している。
翌日はベルゲン散策。つづく>>