文学賞

今年は、、
いや、言い方がなんか違うな。

令和5年に退職したから、
うん、しっくりくる。

時間ができたので、
いや、なんかちがう

子供の不登校教室への送迎をはじめたから
うん、しっくりくる。

迎えの時間まで長い日もあれば
2時間の日もあり、
まちまちなので、
帰宅せずに買い物をして
そのまま駐車場でまつこともあって、、

最初は音楽をきいたりしていたけれど
やっぱりだんだん暇を感じ始めて
思い切って買ったパソコンを持ち歩くようになった。ワタシは子供2人を出産したあとから、とある、うーん、濁す意味がわからないな。
うん。一緒に20代の頃に働いていた病院の内科医（ワタシは医師ではありません）と、20歳以上は離れていたけれど、なんとなく波長があって、よく話をしたりして。たまたま仕事に行く朝、先生と川沿いで、合流することがあって、先生は星が好きだったから、星の話をしたりして（何だか書いているとロマンチックだな笑）勿論、恋愛感情などはなくて、よく先生の子供さんの話もきかせていただいたり、、

その先生か52歳で亡くなって、、
私は結婚退職するときに、お礼として先生に和風器を渡したら、先生が、わざわざ、退職したワタシの自宅に大きな白クマのコップを郵送してくださり、また会いにいこう、って当たり前に考えてたら、知り合いから急に先生の訃報がはいり、泣きながらお通夜にいった。そこにいる先生は世界が違った。当たり前だけどぴくりとも動かなかった。何故だかワタシはその異質な空間に秘を感じた。

当時、わたしは、執筆なんてしたこともなかったが、あの瞬間の、あの異質な空間の、あの暖かさと冷たさ、、とにかく湧き出るものをアウトプットしたくて、初めて原稿用紙10枚文章を書いた。先生との思い出なんかじゃなく、あの時目の前にみた、先生の動かない世界と、私たちの動いている世界をかいた。

そんなこんなで、何か、書くというアウトプットが時々爆発するようになった。
賞などにだすのではなく、書いては周りの仕事仲間に読んでもらい、レスポンスを受けるのが楽しかった。（ありがたいことに、ポエムは英訳していただいて日本から飛び立ったこともある）。

そんな中、退職した。
ワタシは子供の不登校と向き合うことになり、同時にワタシの体調悪化（難病）とも向き合うことになり、大切に死守してきた仕事を手放すことになり（今はこれにも意味があり、よかったと思っているが、ここまで心を落とすのに、時間はかかった）
子供の送迎の時間で、良くも悪くも自分と向き合う空間を得ていった。そんな中、エッセイなら小説とはまた違い、溢れ出るままに書けることに気づき、エッセイをかきだした。
例えばその日みた、花と、人間の影についてや、桜の春は毎年同じようで必ず違うことなど。

しかし、いくらかいても、退職したワタシの周囲にはレスポンスを返してくれる仲間は簡単にはいなかった。自己満足でも良かったのだけど、なんだか、誰かとつながりたくて、時にはだれかにとどいてほしくて、わたしはエッセイの賞に応募することにした。

最初の作品は１つはパソコンでかき、なぜか、二作目は、手書きでかいた。特に書き分けた意味はないようにおもう。

いつものごとく、わたしの書くものは、そのときの、アウトプット、、その時に感じたものをエッセイにのせ、心地よく書いた。
誤字脱字もあっただろうけれど、ギリギリの締切を理由に、それぞれその日に応募した。

賞というのは選考に時間がかかるらしい。忘れかけていた頃に、一つの賞から入選連絡をいただいた。ワタシはすっかり忘れており「応募してませんが、、」などと失態をした（情けない限りだ）。事務局は「パソコンデータで再度送ってほしい」と言ってきた。そして、先方は優しく「メールでデーター応募されているのであるはずです」と教えてくれた。（ワタシの記憶力はバグってる）。
私は、慌てて「すいません」と電話をきり、ちゃんとパソコンにあるデーターを確認し、触った（恥じらいの中で）。しかも多数の誤字脱字に絶望したが、ちゃんと打ち直して、申し訳なさをひたすら抱え、データーを送らせてもらった。

入賞式には行った方もいるようだが、、結局わたしは辞退させていただいた。後々、盾のような小さいクリスタルの様なきれいなものと、表彰状をいただいた。

そして、数日後、知らないところから郵送がとどいた。なにやら、あけてみると、文学賞の最終選考に選ばれました、とかいてある。作品名も書いていた。ワタシは一瞬、「えっ？何？こんなタイトル書いてない。しかも、タイトルをみても全く、内容の記憶がない、、」とまた脳のバグり方に絶望した（脳の検査では異常ありませんでした笑）、そうなのだ、タイトルをみても、書いた行為は覚えているのに、何を書いたのか全く記憶にないのだ。手書きで、その時の感情と思考をアウトプットして、そのまま応募したため、控えもなく、ワタシの中では一生謎の作品となってしまった（賞には選ばれませんでした）。
ここまでかいて思うが、本当に選ばれる資格もない「野郎」だ、「バグってる」ワタシだ。

今は長い文章、いわゆる小説を書き、応募しようと思っている。だいたい、原稿用紙100枚以上150枚以内。一つは完成したので、郵送した（ちゃんと控えあり、内容おぼえてます、笑）しかし、また、やってしまった。今度は応募作品をちゃんと読み返したはずなのに、誤字脱字だけでなく、どうも文脈がおかしい。これは提出するのは恥ずかしい（提出してしまってるが、、）そこで、無理かもとおもいながら、差し替えを依頼した紙を入れて再度郵送した（すいません泣）差し替えてもらえる可能性はないかもだが、明らか、ワタシが悪い（ワタシの脳よ、頼むぜ！！）

ワタシはたまに旦那（文学好き）に自分の書いたものをよんでもらうのだが、この応募した小説は作品の主人公に感情が入った、と、珍しくほめてくれた、でもあとは情景がたりないと、やっぱり厳しい。

あと、いま、一つかきはじめたのだけれど、なかなか、思考がまとまらない。ワタシはプロットをかかないから、いや、長くなりそうな作品だから、いや、主人公がワタシの伝えたい「メッセージ」そのものだからか、現在、原稿用紙30枚で止まっている。完成させたいし、メッセージをこめているので、がんばりたいのだが、、（脳よ、、頑張ってくれ！）

人は自分が一番かわいい
人は自分が一番かわいそうに思う時がある

だのに

人は自分より可哀想な不幸な人間を探す性
自分が一番と言っとおきながら、
自分より不幸な人間にすがるときがある
そうしなければ前をむけないから、、

この矛盾の答えはなをなんだろうかな、、

難しいけど簡単で
簡単だけど難しい

人が人である限り
人が人でなくなる日がくる限り

この矛盾の答えは、そう言うことだろう。