HERO

「漂う」からのはじまりに何かわからない強いメッセージをかんじた、のぶくんの、メンバーの殺気だった序盤にこのツアーにかける、いや、今日にかける意気込みということばでは足りなさすぎる生命の刻印を見せつけられた気がした。九年前、、cell) / ambientのアルバムの一曲、、セトリのトップに選んだ強い対バンへの、いや、自分たちのバンドへのリスペクト、始まりを、感じさせてくれ、びっくりした曲のセトリの始まりに涙がすーっと流れた。前半は一瞬たりとも止まらぬ勢いでついていくのが必死だった。前半、後半あわせても、のぶくんは酸欠になりながらも、かけぬけてくださったライブだった、時にはギターをかきならしながら舞台から客席にはみだしたり、時にはよりそうように姿勢を低くしたり、時には無機物な光をみたり、照明の角度を一瞬かえたりもしていた。そして「みんな楽しめてる？」と観客をいつも掬い取ってくれる。歌の最中は、目を強くつむる場面や、汗だくになりながら、叫ぶように、必死に何かを伝えるように、自身の何かを解放するように歌い、時に、会場全体的をみわたし、ファンと目をあわせ暖かく微笑んだり、それらの全てがとにかく美しかった。わたしには恥ずかしながら、それ以上の言葉を持ち合わせていない。
いきなりのセトリ、漂う、で涙がながれたあと、わたしはその後の一気にかけのぼる曲たちで拳を上げまくっていたのに、何故か新曲ヒーローで、まだこの産まれたてのこの曲には私が結びつける思い出などないのにも関わらず、mcも相まって、泣けた。
どこかひねくれながらも、ずっとみんなの視線を集めたかった少年、決してヒーロー側にはいないと言い切ったバンドボーカル、そして、音楽は人を救わないと何回も言ってきたという、のぶくん。それに反比例するかのように、ファンたちからもは何度も何度もivyというバンドや、曲に救われたといわれるし、いわれてきたという、そんなエピソードをまじえながら、もうそれならば、音楽は人を救わないと思うが、一層のこと、ファン側の想いを汲み取り、自分のために作ったという、HEROの曲の背景、、こんな話の後に、いきなりヒーローとさけびながらはじまる曲。何故か、のぶくんの、いや、わからないけどivy の今までずっと死守してきた防波堤のようなものを自ら叩き壊してくれたような楽曲に、新たな産声を上げているような楽曲に、今のivyの覚悟を勝手に感じて涙があふれた。
そこから後半も、生きているライブはつづいて流れライブハウス一面の海に漂っていった。
同時に、メンバーさんたち、今日はふくちゃんもよくみえたからか、やっぱり、ivy というバンドが、いま、ここで、存在し、音を鳴らし、歌っている美が、生きてる者同士の奇跡みたいで。無性に愛おしくなった。先輩のラッコタワーに、敬意をはらわれ、地元だからよんだかは、定かではないとしつつも、私は関西を選んでツーマンしてくれたことに感謝の想いがあふれた。六年ぶりの、ツーマン、さぞかしいろんな想いが乗っていたことだろう。先輩であるラッコタワーの音楽とmcにも、愛ゆえにメラメラ燃え上がる後輩への感謝と敬意をかんじた。
「死ねば土」のぶくんの声がきこえる。歌がはじまる。私の死生観が安心して全てをみせられる土俵だからこそ感情が全開する、大人になっても、安心して泣ける場所を作ってくれる、その楽曲と演者。「死生観」という言葉にふれ、一緒に死生観と向き合ってくれるのぶくん、メンバー、バンド。愛しかないメメントモリ、最近も死生観に苛まれていた私の日常が一気に溢れ出し、涙でステージみれなくなって、、でも、のぶくんの歌声、メンバーの演奏、そして、のぶくんの確固たる「大丈夫」が暖かく全てを一瞬にして包んでくれた。感謝と感謝と感謝がこみあげて涙が止まらなかった。
今ちょうど、帰宅する駅につき、車にのると、birthdayが車のCDから流れ出した。のぶくんの声でうたわれるivyの曲。さっきまでのライブの続きのようなメッセージ。今でも産まれてきた事自体、後悔しかしていない私に優しい。

話は戻り、ライブ本編はあっというまに綺麗に散って、名残の匂いが会場に充満した。みんなの拍手が、彼らを再び、ステージによんだ。
花火がなって、、まるで今日のライブの儚さと美しさを謳歌しているよう。私は大好きなその曲に身を委ねながらも何故かステージを見れなかった。私は、のぶくんのmcを嬉しくおもう。この曲の前のmcも然り。そしていよいよ終わりを迎えるだろう曲。始まったのは泪に唄えば。歌いだしから、この楽曲には自分の思い出がありすぎて痛くて暖かかった。ファンの一体感の声が溢れ出す。弾き語りを練習して、ライブハウスにでる予定だった私は、怖さしらずで、弾き語り練習の動画をのぶくんに送りつけてしまった。そんな自分勝手な思い出と、今、みんなで歌えている自分勝手なありがたさ。そんな会場の歌声に嬉しそうなメンバー、のぶくん。その表情がまた会場の一体感を加速させる。メメントモリから何故か目を瞑ってしまっていた私も、ちゃんと目をあけ、口をあけ、歌った。ライブハウスで弾き語り出来なかった後悔が、すっと消えていった。

自分勝手な思い出、自分だけの思い出や感情を重ねさせてもらえるライブに、やっぱり私は毎回救われる。バンドだってバンドが無くなれば楽曲はのこるが、生身のライブに会えない大切すぎる存在は、存在してきた過去故、命を吹き込んで生きてきた年輪故、私にとっては死ねば土のようなもの、、これからも当たり前じゃない今を、大好きなバンドと共鳴していきたいと心から思わせてもらった、最高なライブだった。

今日の名古屋でHEROSツアーもおわる。無事完走を祈りつつ、最大の労いと感謝をこめて、、。

Ivyありがとう。
メンバーさん、スタッフさん、ありがとうございます。
そして、何より、大好きなボーカル、のぶくん、ありがとう。

令和6年8月7日　大阪　HEROSツアー
漂う
EGBA
青写真
アイドル
mc
藍染少しカバー
wonderland
新曲
オーバラン
オートクチュール
HERO（新曲）
革命
mc
メメントモリ
en
花火がなって
泪に唄えば

（セトリ不足や、間違い等、あるとおもいます、、すいません）