外国語専科として複数校勤務だが

現在、外国語専科教員についてのアンケートをとっている。結構面倒くさいアンケートで回答に時間がかかるにもかかわらず、3日間で60人の回答があった。
「そうそう、それも悲しかったんだ」「分かるわ」「それもあった」とひとつひとつの回答を見ながら思っている。言語化していないと、自分の中で困っていることだったり、嫌だったりしたことが形になっていないのだが、こうやって人の回答を見て気づくのだ。

今回特にハッとしたことがある。外国語でやっている大きなプロジェクトは、拠点校だからこそできていることなのだ。
例えば海外交流。例えば修学旅行での平和インタビューからの中学との交流。
これらは拠点校で、しかも今年4日半拠点校に私がいるからこそできたことだ。
今回のアンケートでは、複数校勤務の場合の拠点校での週の勤務日数で一番多い回答は3日だった。今年私が3日しか拠点校にいなかったら、修学旅行について行くことは難しかっただろうし、海外との交流で交流校の来校を受け入れたり、学年全員zoomのブレイクアウトルームに入ってグループごとに交流したり、なんていうこともかなり難しかったと思う。

また逆も考えられる。つまり、兼務校では大きなプロジェクトには取り組めないということ。外国語専科教員がいない学校はずっと専科がいない学校だ。拠点校になったことがない学校ということ。拠点校でない学校の子どもたちは、国際交流などの大きなプロジェクトの経験が出来ないのだ。
今後わたしは英語ミュージカルもやっていこうと考えているが、これも拠点校でないと難しい。
教育の機会均等という観点からしても、専科のいる学校といない学校とでは、大きな差が生まれてしまっている。

これを読んでくださっている方で、小学校外国語専科教員の方がいらっしゃったら、アンケートにご協力いただきたい。

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【外国語の専科教員に関するアンケートのお願い】
いつもお世話になっております。表題のアンケートに関するお願いをさせて頂きます。小学校外国語教育には、多くの専科教員が指導に関わっています。専科教員の労働環境や指導環境は、非常に厳しい状態ですが、マスコミや報道で取り上げられることがありません。そこで、専科教員の現状を多くの皆様に知って頂くために、『言語エキスポ』でシンポジウムを開催します。シンポジウムの参考資料として、アンケートをお願いしたいと思います。お忙しい所恐れいりますが、ご協力をお願いいたします。

https://forms.office.com/pages/responsepage.aspx?id=DQSIkWdsW0yxEjajBLZtrQAAAAAAAAAAAAMAAAfxa9lUNFVBQVJBSVhTWTBOVFZQWFlGSFhWSUxSSS4u&route=shorturl

〔言語エキスポ〕申込はこちら➡https://assoc-jacetenedu.w.waseda.jp/
3月2日(日) 中央大学茗荷谷キャンパス オンライン・対面
*どなたでも参加できます。専科教員の生の声を、ぜひお聞かせください!

なお、このメッセージを、みなさまのお知り合いの専科教員に、拡散してくださいませんか?多くの人々の声で、専科の先生方の人権と働き方を守りましょう。

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