め〜っちゃがんばれた‼︎

去年「なんでこんなんせなあかんねん」「英語嫌いやねん」「やってもうまいことできひんし」「やる気ないし」と言ってた子が、今日のふりかえりにこんなことを書いていた。「め〜っちゃがんばれた‼︎」

この子がニコニコしながら前のめりで友達と活動しているところを横目で見て、それだけで胸がいっぱいになっていたのだが、このふりかえりを読んで涙うるうるになってしまった。

今やっているのは、「マイベストメモリー」の単元で、台湾の交流校の子に向けて自分の思い出を語りながら自分の小学校紹介動画を作るというもの。今日はその動画を完成させて、クラス内で見合い、Padlet(デジタル掲示板)にアップロードするという活動だ。

思い出別のグループに分かれて活動しているので、必ずしも仲良しが一緒になるわけではない。このグループも、仲良しグループではなく、男女混合チームだ。英語が特に得意な子も入っていない。それでも翻訳アプリを使いながら、教員である私に聞きながら、発音を確認して、何度も何度も練習していた。

動画編集アプリも、使いやすいCanvaやcapcut が使えない状態ながら、最大限の工夫をして、相手校の子たちに伝わるように作っている。健気だ。

とにかくグループの中の全員が全力を出さないとうまくいかないと分かっているので、こういうプロジェクト型の学習じゃない普段の授業ではそっぽを向いている子も、まわりの勢いに巻き込まれてやっている。

さっきのふりかえりを書いた子、続きは「ちゃんと英語しゃべれてとってもうれしかった」だった。胸がギュッとなった。この子は去年から「ちゃんと英語しゃべり」たかったんだ。去年は辛い思いをさせてたんだなと思うと、本当に胸が痛くなる。頑張りたかったし、ちゃんと英語しゃべりたかったんだ。

でも今回は友達と一緒だから頑張れたんだね。
今回、変に教師が介入しなくてよかったのだ。

ふりかえりのその続き。
「交流でも英語話せるようにがんばります」
そう。この後オンラインでブレイクアウトルームに分かれて小グループで交流するイベントが控えている。
英語を使う目的と相手がはっきりしていることが大事だと思ってこの活動を計画した。
まだ企画途中だが、なんだかもう泣きそうだ。

しかしこれから実務的ないろいろが待ち構えている。200人規模のzoom一斉入室、カフートの操作、国をまたいでの交流、文化の違い、お互い英語が母語ではない者同士の教師間のやりとり。不安だらけだ。なんとか成功しますように。泣いてる場合ではない。心配なことを一つずつ丁寧に解消していかねば。

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