古傷さえも愛おしいと思うか
お久しぶりです。お元気でいらっしゃるかな。わたしはなんとか元気です。お昼を食べに行っても家族なのに仕切りがあるのがなんだかよくわからない毎日ですw
さてさて、昨今の大阪は昼でさえお店では飲めない日がまだ延々と続いているわけですが、それ以前のお話。
わたしが相方の家にいるときは大抵週末に行く地元の居酒屋で、よく一緒になる男の子が聞いてきたことを今日ふと思い出したので書いてみようと思います。
彼は24歳。我が家の長男と同い年。
かなりのイケメンだが、ちょっと変わり者で大学院まで進んで、若いのに尾崎豊を歌ったりするw
うちの相方も尾崎豊が好きなので、なんとなく仲良くなって、何度か一緒になるうちにすごく懐いてくれて、わたしと相方が両親ならいいのにって言うてくれたりする子。
イケメンなので当然モテるわけだが、なかなか長続きする彼女ができなかったのが、最近本気で好きな彼女が出来たと報告してきた。
これがほんとに好きってことなのか、って初めて思った!ってキラキラした顔で話す彼が聞いてきたのは
「ちょっと手を繋ぐだけでもドキドキする、こんな感覚を、ずっとずっと変わることなく一緒に居られるにはどうしたらいいの?」
あー、かわいい。
でもほんとそれがだいじなんだよ。
わたしは
「いまは一緒に居だしたところだから、なにもかも新鮮で、なにもしなくてもドキドキだろうけど、ずっとこのままでいたいなら、これがあたりまえだと思わないことだと思うよ。」
彼女が横に居てくれること、横で笑ってくれること、自分を好きだと言ってくれること、ふたりで食べるごはん、飲みに行く店、すべてはあたりまえじゃなくて、いつ無くなるかもわからない貴重なものなんだって常に思って居ることだよ。
一緒に過ごして、一緒に暮らして、いつか家族になって、もしか子どもができて、親の面倒を一緒にみることになって、仕事がうまくいかないときも、お金の無いときも、病気になったときも、それでもふたりで居られることが大切で絶対に手放したくないことで、彼女の笑う顔が見たくて、幸せな笑い声が聞きたくて、そう思えるなら、きっとずっとドキドキしながら生きていける。
わたしが思うことをその子に伝えた。
わたしが相方に思うことをそのまま。
いつだったか、半世紀も生きてるわたしの髪が風にかきあげられたとき、
「白髪の染まってないところが見えたけど、それが見えたときにゲンナリする自分でなくて、愛おしいと思えた自分がいた」
って言ってくれたことがあった。
わたしも、彼の古傷も、だらしないところも、ダメすぎるところも、全部まとめてまるっこわたしのものだと思っている。
最近聴いてるOfficial髭男dismの歌で、
「犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!」
「最後の恋煩い」
って知ってる?
好きなものが一緒じゃなくていいし、ずっとずっとケンカしてたっていいんだ。その瞬間が愛おしいと思えるか、そして、何度も「これが最後の恋」って言い合えるか、それってだいじだなって思うの。
死ぬまで彼に恋煩いをし続けている気がする、
いつになったらこの病は治まるんだろ。
それがほんとの恋な気がするな。
愛はまたその向こうにある。
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